説明会でレノボは、日本市場におけるデスクトップPCの事業戦略も紹介した。レノボは、法人向けデスクトップPC市場の動向として、CPUに統合したグラフィックスコアの性能強化とマルチディスプレイ環境を望むユーザーが増える一方で、光学ドライブはオプションでもよく、ネットワークは無線接続が主流になっているとし、ユーザーの利用目的では、Webコミュニケーションの需要が高まっていると分析している。
この流れを受けて、ThinkCentreの開発でレノボは、CPUと統合グラフィックスコアの性能向上を実現するべく、2012年に登場する予定の第3世代Coreプロセッサーファミリーを採用し、USB 3.0と無線LANの対応、Microsoft Lyncの認証取得によるVoIPコミュニケーションへの最適化、そして、マルチディスプレイのサポートなどを行うほか、ボディサイズは容量1リットルサイズを目指した。さらに、省電力のためにシステムの消費電力を65ワットに抑えるとともに、省電力マネージャーの導入、さらに、安定動作とシステム管理の省力化のため、ICE2の導入とvProの対応が図られた。
また、世界市場に先駆けて、日本市場で先行発表した理由については、日本のオフィス環境ではスペースの成約が厳しいためTinyの特徴が生きることに加えて、PC市場で世界第3位という日本市場の重要性、そして、日本市場が新しい技術に対する意識の高さを挙げた。
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