スリムボディに第3世代のCore i7-3770Kを搭載――「Lm-iSZ460S」を試すエンコマシンに(2/2 ページ)

» 2012年05月23日 18時30分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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高い基本性能を備えた省スペースPC

Windows 7のエクスペリエンスインデックス

 今回評価したLUV MACHINES Slim Lm-iSZ460Sは、スリムケースを採用した省スペースPCながら、最新かつ最上位のCPUを搭載するとあって、高いパフォーマンスが期待できる。ベンチマークテストで実際の性能を見ていこう。

 計測したのは、PCMark Vantage、PCMark 7、3DMark 06、3DMark Vantage、3DMark 11といった定番ベンチマークソフトだ。また、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3とFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkも試している。

 まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスから。個別に見ていくと、CPUが7.7、メモリが7.8と、最新アーキテクチャを採用するだけあって高いスコアをマークした。グラフィックススコアはともに6.8だが、CPU統合グラフィックスと考えれば十分といえる。プライマリハードディスクが5.9止まりなのは仕方のないところだろう。総じて高くまとまっており、Windows 7を快適に操作できる性能を備えていることが分かる。

 次に各種ベンチマークテストだが、PCMarkVantageの総合スコアが11327、PCMark7の総合スコアが3366とまずまずの結果といえる。拡張カードがLowprofile対応に限られることで、グラフィックス面での強化は望めないが、新ケースを採用した本機では、マルチメディアカードリーダーの構造変更によって空いた3.5インチベイにSSDを追加できる。SSD+HDDの構成にすればパフォーマンスは劇的に改善されるはずだ。

 一方、描画性能を測るベンチマークテストは、CPU統合グラフィックスなりのスコアにとどまった。とはいえ、Core i7-3770Kに統合されたIntel HD Graphics 4000はなかなか健闘しており、比較的負荷の軽いゲームタイトルなら設定次第では遊べないこともないだろう。なお、試しに実行したFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3は、Highで6000超え、FINAL FANTASY XIV Official BenchmarkはLowで1500弱という結果だった。

PCMarkVantage(画面=左)、PCMark 7(画面=右)

3DMark06(画面=左)、3DMarkVantage(画面=中央)、3DMark11(画面=右)


 以上、LUV MACHINES Slim Lm-iSZ460Sを見てきた。現在のコンシューマー向けデスクトップPCは液晶一体型が主流で、ゲーミングPCを除くと、セパレート型、特にスリムケースを採用した省スペースPCは、「インターネットができれば十分」なエントリー向けモデルか、法人向けモデルが多い。そうしたモデルは価格面で検討しやすいものの、少し重いアプリケーションを使おうとすると反応が遅くなったり、待たされたりする。

 一方、Core i7-3770K+Intel Z77を組み合わせた、最新かつハイエンドのシステムを採用するLm-iSZ460Sは、メインマシンとしても十分に通用する基本性能を備えていながら、価格は7万4970円と手ごろな価格にまとまっている。高い描画性能を要求する3Dゲームをプレイするのにはさすがに向かないが、オフィスアプリケーションでの作業や画像/動画の編集にはうってつけだ。「ゲームはしないけど快適に操作できるマシンが欲しい」「爆速エンコマシンが欲しい」という人は、検討候補に加えてみてはいかがだろうか。


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新世代のパフォーマンスをスマート&スリムに。


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