モンスターマシンがIvy Bridgeでさらにパワフル――「G-Tune NEXTGEAR i960」:ノートでゲームしようぜ!(1/3 ページ)

» 2012年04月30日 12時55分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

モバイル向けIvy Bridgeの最高峰を搭載

ゲーミングPCブランド「G-Tune」シリーズに属するフラッグシップモデル「NEXTGEAR i960」

 マウスコンピューターの「G-Tune NEXTGEAR i960」は、17.3型ワイドのフルHD液晶ディスプレイを搭載したハイエンドゲーミングノートPCだ。NVIDIAの最上位モバイルGPUを搭載し、最大32Gバイトのメモリ、デュアルSSD(RAID 0)を搭載するなど強力なスペックを特徴とするモンスターマシンだが、CPUにモバイル向けのIvy Bridge(開発コード名)を搭載し、さらにパワーアップした。最上位モデルとなるNEXTGEAR-NOTE i960PA2-SPを入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。

 CPUには先日発表されたばかりの開発コードネーム「Ivy Bridge」こと第3世代のモバイル向けCore i7を採用している。半導体技術の最先端を行く3Dトランジスタ技術「Tri-Gate」トランジスタを導入した22ナノプロセスルールを採用することで、これまで以上に高いレベルで高性能と低消費電力を両立していることが特徴だ。デスクトップPC向けのテストにおいては特に高負荷時の消費電力が低い傾向が出ており、ノートPCの放熱設計は従来よりしやすく、静音性のが期待される。

 本製品が搭載するCPUは、モバイル向けのIvy Bridgeの中でも最高峰のモデルである「Core i7-3920XM Extreme Edition」だ。4つのコアを内蔵するクアッドコアCPUで、Hyper-Threadingにより、8スレッドの同時処理に対応している。定格の動作クロックは2.9GHzだが、Turbo Boost 2.0に対応しており、最大(1コアアクティブ時)で3.8GHz、2コアアクティブ時で最大3.7GHz、4コアアクティブ時で最大3.6GHzまで動作クロックが上昇する。TDPは55ワットだ。

モバイル向けIvy Bridgeの最上位モデル「Core i7-3920XM」を搭載。Turbo Boost 2.0に対応しており、最大(1コアアクティブ時)で3.8GHz、2コアアクティブ時で最大3.7GHz、4コアアクティブ時で最大3.6GHzまで動作クロックが上昇する。一方、アイドル〜低負荷時は最低1.2GHzまでクロックを自動で下げて消費電力を節約する

 Turbo Boostというと、マルチコアの少数のコアに負荷が偏っている場合にシングルスレッド性能を稼ぐためのものというイメージがあるかもしれないが、モバイル向けのクアッドコアモデル(これはSandy Bridge世代からである)では、4コアが全部動作している場合であっても(温度や電力面が問題なければ)大きくターボするような設定にされている。

 一方、デスクトップ向けCPUではよほど劣悪な環境でないかぎり設定されている上限クロックまでターボすることが多いが、ノートPCにおいては実際にどこまでターボできるかはベンダーごとの放熱システム次第という面もある。

 とういうわけで、4コア8スレッドでCPUに高負荷をかけることができるCINEBENCH R11.5を実行し、クロックをモニタしてみた。グラフを見るように、初期処理終了後はほぼ4コアすべてが3.6GHzで動作しており、本製品はCore i7-3920XM Extreme Editionのフルパフォーマンスを発揮することができていると分かる。ちなみにCINEBENCHのスコア(CPU)は7.16pt。このスコアは、同じく4コアアクティブ時に3.6GHzで動作するデスクトップ向けのSandy Bridge(Core i7-2600K)を上回るものだ。

T-monitor 1.04を利用し、CINEBENCH R11.5実行中の動作クロックを0.05秒単位でモニタしてみた。初期処理終了後はほぼ3.6GHzで張り付いている。途中でクロックが落ち込むのは、CINEBENCHにおいてはデスクトップ向け含めてほかのCPUでもよく見られる現象で、レンダリングシーンの切り替えのタイミングで発生していると考えられる(画面=左)。参考までに、HWMonitorPRO 1.13でCINEBENCH実行中のCPUパッケージ温度(CPUコア、GPUコア含めた全体の温度)の推移を見てみた。こういったソフトでのCPU温度はCPU毎に設定されている上限温度(Tj.MAX)との温度差から算出するしくみになっている。最新版ではあるがIvy Bridgeリリース前のバージョンであり、上限温度がズレている可能性もある。平常時は48〜50度程度なので、少し高めに出ていると思われる(画面=中央)。HWMonitorPRO 1.13でCINEBENCH実行中のCPUパッケージ電力の推移を見てみた。このソフトでの取得値がどの程度の正確性があるのかは正直わからないが、処理中はTDPと同じ55ワットを少し超えるところで推移している(画面=右)

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