モンスターマシンがIvy Bridgeでさらにパワフル――「G-Tune NEXTGEAR i960」ノートでゲームしようぜ!(2/3 ページ)

» 2012年04月30日 12時55分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

NVIDIAのモバイル向け最上位GPUを搭載

外付けGPUにNVIDIAの「GeForce GTX 675M」を採用。最高峰のシステムとあって冷却システムも強力。写真は向かって左がGPU、右がCPU。ドライブを2台格納するスペースがあり、SSDでRAID 0を構築した豪華仕様だ

 ゲーミングノートPCだけに3D描画性能を左右するGPUも強力だ。NVIDIAのモバイル向け最上位GPU「GeForce GTX 675M」(2Gバイト)を搭載し、NVIDIA OptimusによるCore i7-3920XM Extreme Edition内蔵の「Intel HD Graphics 4000」とのハイブリッドグラフィックス構成を採用している。3D描画などGPUが得意な処理はNVIDIAのGPU、動画再生や消費電力を優先したい場合などは内蔵GPUと、アプリケーションごとにシームレスな使い分けが可能になっている。

 Core i7-3920XM内蔵の「Intel HD Graphics 4000」は、従来の第2世代Core i7シリーズに内蔵される「Intel HD Graphics 3000」に比べて、描画用演算ユニットが12基から16基に増えるなど3D描画性能が強化されたほか、ハードウェアエンコード機能「Intel Quick Sync Video」も進化し、対応ソフトではより高速な動画エンコード/トランスコードが可能となった。いくら強化されたとはいえ3D描画性能はGeForce GTX 675とは比較にならないが、動画再生やGPUエンコードの性能は見るべきものがあり、何より消費電力が低い。使い分けができるメリットは小さくないだろう。

 なお、どちらのGPUを利用するかはNVIDIAのドライバで自動的に決定され、アプリケーションごとで異なっている。デフォルトでは3D描画を行うプログラムはNVIDIA GPU、Webブラウザや動画再生関連プログラムは内蔵GPUが指定されているが、「NVIDIAコントロールパネル」から自分でアプリケーションごとに使用GPUを指定することも可能だ。

NVIDIAのモバイル向けGPUの現行最上位モデル「GeForce GTX675M」を搭載。Fermiベースのハイエンドモデルで、CUDAコア数は384、コアクロックは620MHz、メモリ帯域幅96GB/sというスペックだ(画面=左)。NVIDIA Optimus Technologyに対応。GeForce GTX 675MとCPU内蔵GPU(Intel HD Graphics 4000)をシームレスに使い分けることができる。使い分けの設定はNVIDIAコントロールパネルで行える(画面=中央)。どちらのGPUを利用するかは、NVIDIAのドライバがアプリケーションごとに自動で判断するが、アプリケーションを自分で指定して、設定をカスタマイズすることも可能だ(画面=右)

メモリ32Gバイト、デュアルSSDの強力スペック

 そのほかの基本スペックも実に強力だ。チップセットは、Ivy Bridge向けのIntel HM77 Expressを搭載している。メモリはPC3-12800 SO-DIMMに対応し、32Gバイト(8Gバイト×4枚)を搭載する。データストレージは120Gバイトの2.5インチSSDを2台搭載したRAID 0構成だ。大容量メモリやストレージ性能が快適さに直結しやすいビデオ編集や写真編集用途にも余裕をもって対応できる。なお、評価機に搭載されていたSSDは、2台ともにA-DATAの「SSD S511」であった。SandForceのSF-2281搭載のSerial ATA 6Gbps対応SSDである。光学ドライブとしては、Blu-ray Discドライブを右側面に搭載している。

 通信機能は、有線LAN(1000BASE-T)に加えて、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 4.0を装備。端子類は、3基のUSB 3.0に加えて、USB 2.0とeSATA、IEEE1394a(4ピン)を1基ずつ、メモリーカードスロット(SDXC/SDHC、MMC、メモリースティックProなど9メディアに対応)も備える。さらに、ヘッドフォン、マイクのほか、光デジタル音声出力、ライン入力と、ミニジャック形式のサウンド端子を4系統、ディスプレイ出力はDisplayPort、HDMI 1.4a、DVI-Iと3系統を完備するなど、先進的かつ充実した内容だ。液晶ベゼル上部には200万画素の高画質Webカメラも内蔵している。

メモリはPC3-12800 SO-DIMM(DDR3-1600)に対応し、32Gバイトもの大容量を搭載している(画面=左)。SSD RAID 0はIntel HM77 Expressの機能を利用して設定されている。評価機で使われていたSSDは、A-DATAのSSD S511だった(画面=右)

精悍で高級感のあるブラックボディ

ブラックの精悍なデザインがハイパフォーマンスを予感させる

 ブラックで統一したボディは、大柄ながらシャープなラインで構成され、精悍な印象だ。天面とパームレストはヘアライン加工した金属、天面周囲や液晶ベゼルは光沢仕上げの樹脂製、キーボードベゼルはザラッとした感触のあるマットな塗装がされるなど、素材と表面仕上げでアクセントを付け、高級感を演出している。

 ボディの具体的なサイズは、412(幅)×276(奥行き)×41.8〜45.4(高さ)ミリ、重量は約3.5キログラムとなっている。かなりの厚みがあって重量も重いが、放熱にはいかにも余裕がありそうだ。公称の駆動時間は約3.5時間と意外と長い。NVIDIA GPUとCPU内蔵GPUのハイブリッド構成である点が大きいのだろう。これだけ大きいとACアダプタを利用しない状況での利用はあまり想像できないが、万が一の停電などの際にもしばらくの間使うことができる点は心強いといえる。ちなみに、ACアダプタの出力は約220ワットで、重量は1キログラム以上もあり、平常時に持ち運ぶことは想定されていない。

本体前面/背面/左側面/右側面。412(幅)×276(奥行き)×41.8〜45.4(高さ)ミリと大柄だが、そのぶんインタフェースは、USB 3.0×3、USB 2.0とeSATA、IEEE1394a(4ピン)×1、メモリーカードスロット、ヘッドフォン、マイク、光デジタル音声出力、音声関連端子、DisplayPort出力、HDMI 1.4a出力、DVI-I出力と十分すぎる内容だ

明るく見やすいフルHD液晶ディスプレイを搭載

 LEDバックライトを搭載した17.3型ワイドの液晶ディスプレイは、1920×1080ドットの画面解像度に対応している。光沢仕上げなので外光や照明は映り込みやすいが、明るく鮮やか。一般的なノートPCとしては視野角も広めで、見た目の印象はかなりよい。ヒンジの角度は130度程度まで開く。キーボード奥のヒンジ部に2つのスピーカー、底面奥にサブウーファを搭載しており、ノートPCとしてはパワフルな迫力あるサウンドが楽しめる。

1920×1080ドット表示の17.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載する。ディスプレイは約130度まで開く

 キーボードはテンキー付きの6段配列で、カラフルなイルミネーションが印象的だ。イルミネーションのカラー、点灯パターンはさまざまにカスタマイズすることができる。テンキーがある関係でDelキーやカーソルキーの配置が少し気になる程度で、ほぼ素直な配列といえる。通常キーとテンキーとの間は約4ミリと広くはないが、キートップに段差が付けられているため、ミスタイプの心配はあまりなさそうだ。また、W、A、S、Dといったゲームで方向キーとしてよく使われるキーには矢印のプリントがされるなど、ゲーミングモデルならではの工夫も見られる。

6段配列のテンキー付きキーボードを搭載する。ゲーミングノートらしい、派手なイルミネーションキーボードも目を引く

 タッチ感は、キートップ素材がやや薄めでスイッチの反発を強く感じる。長時間の文章入力は少し疲れそうな印象だが、キーボードを使ってのゲームプレイには悪くないかもしれない。強くタイプするとキーボードユニット全体が少し沈む感じるものの、あくまでも意識して強く押した場合で、通常はさほど気にならない。

 キーボード手前には2ボタン式のタッチパッドがある。Synaptics製のドライバが導入されており、パッドの右辺/下辺を利用した上下/左右スクロールのほか、2本指を使った上下/左右スクロール、つまみズーム、回転などの機能も備えている。左右ボタンは一体型のため、端のほうを意識して押す必要があり、ストロークも深くないため、操作性は良いとは言いがたい。長時間操作するなら、別途マウスなどを用意して対応したいところだ。

キーボードのイルミネーションは点灯カラーや点灯パターンをさまざまカスタマイズすることができる(写真=左)。タッチパッドにはSynaptics製のドライバを導入している。2本指を使ったスクロール機能のほか、2本指の開閉でズーム/パンを行うつまみズームや回転機能などが利用できる(写真=右)

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