17.3型ワイドの“ハイスペ”ノートPCが格安で手に入る――「dynabook Satellite T772/W5TF」直販でお得!(2/2 ページ)

» 2012年05月28日 15時46分 公開
[後藤治,ITmedia]
前のページへ 1|2       

第3世代Core i7-3610QMを搭載したハイスペックノートPC

 最後にベンチマークテストで、dynabook Satellite T772/W5TFの性能をチェックしていこう。改めておさらいすると、CPUにはIvy Bridgeこと第3世代CoreプロセッサーのCore i7-3610QMを採用する。4つのコアを内蔵し、8スレッドの同時実行に対応するハイグレードなCPUだ。定格クロックは2.3GHzだが、Turbo Boost 2.0により最大3.3GHzで動作する。なお、チップセットはIntel HM76 Expressで、Core i7統合型のIntel HD Graphics 4000を利用できるが、これとは別にNVIDIAのGeForce GT 630Mも内蔵し、統合グラフィックスコアと外付けグラフィックスを動的に切り替える「Optimus Technology」もサポートしている。

 メモリはPC3-10600対応SO-DIMMを採用し、2つのスロットに4Gバイトモジュールを2枚搭載する。標準8Gバイトだが、8Gバイトモジュールを使えば最大16Gバイトまで搭載可能だ。データストレージは750Gバイトの大容量HDD、光学ドライブはBD-Rに最大6倍速で書き込めるBDXL対応Blu-ray Discドライブと、メインマシンに最適な構成になっている。

CPUにクアッドコアのCore i7-3610QM(2.3GHz)を採用する。Turbo Boost 2.0に対応し、最大3.3GHzで動作する(画面=左)。外付けグラフィックスとしてGeForce GT 630Mを内蔵。Optimus Technologyで、CPU統合型のIntel HD Graphics 4000と自動的に切り替わる(画面=右)

 なお、ここでは比較対象として、店頭向けに販売されているハイエンドAVノートPC「Dynabook Qosmio T752」を挙げ、PCMark Vantageと3DMark 06、3DMark Vantageを実行した。下の表から分かるように、両モデルともハイスペックな構成だが、dynabook Satellite T772/W5TFが液晶ディスプレイサイズなどで一回り大きく、外付けグラフィックスを搭載する半面、地デジチューナーといったAV機能ではDynabook Qosmio T752のほうが充実している。

今回比較した機種
製品名 dynabook Satellite T772/W5TF dynabook Qosmio T752/T8F
CPU Core i7-3610QM(2.3GHz/最大3.3GHz) Core i7-3610QM(2.3GHz/最大3.3GHz)
メモリ 8GB(PC3-12800) 8GB(PC3-12800)
HDD 750GB 1TB
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 630M Intel HD Graphics 4000
光学ドライブ BDXL対応Blu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチ機能付き) BDXL対応Blu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチ機能付き)
ディスプレイ 17.3型ワイド(1600×900ドット) 15.6型ワイド(1366×768ドット)
TVチューナー なし 地上/BS/110度CSデジタル×2基
オフィススイート なし Office Home and Business 2010
そのほか なし Adobe Photoshop Elements 10、Adobe Premiere Elements 10
OS 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1) 64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)
価格 12万9800円(クーポン適用後) 19万円前後

 まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスから見ていこう。各サブスコアは、CPUが7.8、メモリーが7.7、グラフィックスがともに6.8、ハードディスクが5.9となった。ストレージにHDDを採用するため、HDDは5.9だが、総じて高いスコアでWindows 7を快適に操作できる結果だ。

Windows 7のエクスペリエンスインデックスの画面。左がT772/W5TF、右がT752/T8F

 PCMark Vantageも同様の結果で、総合スコアは8483と高いスコアをマークした。なお、2プラッタの1TバイトHDDを採用するT752/T8Fと比較して、HDDスコアなどで一部及ばない部分も見られるが、ほぼ同等かそれ以上のスコアとなっている。一方、3DMark06と3DMark Vantageでは、Entryが18777、Performanceが4919と、GT 630の影響でともに上回った。もっとも、外付けグラフィックスを搭載するといっても最新の3Dゲームをプレイするにはやや荷が重く、古いタイトルなら遊べるといったレベルだ。いずれにしても、最新アーキテクチャを採用しているだけあって、ゲーム以外であればマシンスペックに不満のない結果と言える。

PCMarkVantage(画面=左)、3DMark06(画面=中央)、3DMarkVantage(画面=右)の結果

 以上、dynabook Satellite T772/W5TFとDynabook Qosmio T752を比較しながら、パフォーマンスをチェックしてきた。ともに第3世代Core i7を搭載しており、性能面で不満を感じない構成だ。ここで注目したいのは、2モデルの価格差である。5月28日現在のクーポン適用価格は、実に6万円近くT772/W5TFのほうが安いのだ。

 もちろん、Dynabook Qosmio T752に搭載されるダブル地デジチューナーがdynabook Satellite T772/W5TFでは省かれているが、性能面では上回り、かつ17.3型ワイドの大画面液晶ディスプレイを搭載する本機が12万9800円で購入できるというのは特筆に値する。「テレビはリビングで見るしレコーダーもすでに持っている。PCはただPCであればいい」「メインマシンとして使える高性能なノートPCを安く購入したい」という人は、直販だけに用意されたdynabook Satellite T772/W5TFを是非チェックしてほしい。

東芝ダイレクト
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー