Web直販だけのハイスペックな薄型軽量ノート――「dynabook R731/W4UD」を駆る最高級モバイルが5万円オフ(1/5 ページ)

» 2011年11月21日 16時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

パワフルな光学ドライブ内蔵モバイルノートPC

東芝ダイレクト直販モデルの13.3型モバイルノートPC「dynabook R731/W4UD」

 東芝の「dynabook R731」は、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載した薄型軽量モバイルノートPCだ。最近は光学ドライブを省いたモバイルノートPCが増えつつあるが、光学ドライブを内蔵した、いわゆる「オールインワンモバイル」の構成を採用する。

 CPUに通常電圧版の第2世代Core iシリーズを採用し、光学ドライブや充実したインタフェースも内蔵しながら、約1.4キロの軽量ボディにまとめており、長時間のバッテリー駆動時間まで確保するなど、ハイスペックなモバイルノートPCとして注目の製品だ。

 今回は東芝ダイレクトの直販限定モデルから、店頭モデルにない256GバイトSSDやBlu-ray Discドライブが備わったハイエンド構成の「dynabook R731/W4UD」を入手したので、性能、バッテリー駆動時間、静音性、ボディの発熱などを検証していこう。

シンプルなデザインの軽量ボディ

 ボディのサイズは約316(幅)×227(奥行き)×18.3〜26.6(高さ)ミリで、重量は約1.44キロとなっている。13.3型ワイド液晶を搭載した光学ドライブ内蔵のモバイルノートPCとしては標準的なサイズといえるが、重量は軽いほうだ。

 金属製のボディは緩やかに傾斜がついているが、ゴム足まで含めた実質的な厚みは25〜30ミリといったところで、一見フラットに近い。ただ、手前側の先端を絞り、薄さを強調しつつ、柔らかいイメージを与えている。オールブラックのカラーリングで、天面とパームレストには繊細なヘアライン加工を施しており、サラッとした感触だ。

 ボディの剛性も十分にある。パームレストやHDDカバーなどはハニカム形状のリブにより強度を確保した、マグネシウム合金のハニカムリブ構造を採用。マグネシウム合金は通常より緻密な加工が可能になる真空状態で鋳造した部材を用いることで、軽量と堅牢性の両立を図っている。

 開発段階では、100キロfの面加圧テスト、76センチの落下テスト、30ccの防滴テストといった耐久テストをクリアしているという。天面は強く押すとたわむが、遊びを持たせることで衝撃を吸収し、液晶や基板などを守る構造になっているのだろう。パームレストなどは端のほうだけを持って持ち上げてみても、たわみやきしみなどは感じない。

ブラックで統一されたボディは、天面とパームレストにヘアライン加工が施されており、金属の質感が楽しめる

 液晶ディスプレイのヒンジ部に内蔵する6セルのリチウムイオンバッテリーは容量が62ワットアワー(10.8ボルト 5800mAh)で、公称のバッテリー駆動時間は約13時間と非常に長い。オプションの大容量バッテリー(9セル)を装着することも可能で、その場合は最厚部が42.8ミリ、重量が約1.59キロになるものの、公称のバッテリー駆動時間は約18時間まで延びる。

 ACアダプタのサイズと重量は、実測で44(幅)×107(奥行き)×30(高さ)ミリ、278グラム(ケーブル込み)とコンパクトだ。本体と一緒に持ち出す際も邪魔にならないよう配慮されているのはありがたい。

バッテリーは標準の6セルタイプに加えて、大容量の9セルタイプも用意する。ACアダプタは13.3型モバイルノートPCとしては、コンパクトだ

通常電圧版のCore i7、256GバイトSSD、BDドライブを搭載

 CPUは通常電圧版のCore i7-2640M vPro(2.8GHz/最大3.5GHz)を採用する。現行のモバイル向けデュアルコアCPUとしては最もハイグレードかつ高速なCPUで、定格の動作クロックは2.8GHzと高く、Turbo Boost 2.0により高負荷時は最大3.5GHzで動作する。チップセットはIntel QM67 Expressを、グラフィックス機能はCore i7内蔵のIntel HD Graphics 3000を使う。

CPUはCore i7-2640M vPro(2.8GHz/最大3.5GHz)を搭載。CPU内部に2つのコアを内蔵するデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingにより、4スレッド(4コアぶんの命令)を同時にとりこんで処理が可能だ。EIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)およびTurbo Boost 2.0に対応し、アイドル〜低負荷時は800MHzまで下がり、高負荷時には3.5GHzまで動作クロックが上がる

 メモリはPC3-10600対応SO-DIMMを採用し、容量は4Gバイト(4Gバイト×1)を搭載している。メモリスロットは2基があり、標準状態で1基が空いたスロットに4Gバイトモジュールを足すことで、最大8Gバイトまで増設可能だ。さらに、2011年11月21日現在はキャンペーン中につき、キングストンの4Gバイト増設メモリが付いてくるのに注目したい。つまり、標準で8Gバイトメモリが手に入るわけだ。

 データストレージには2.5インチのSSD(Serial ATA 3Gbps)を採用し、容量は256Gバイトを確保する。評価機には東芝の「THNSNC256GBSJ」が搭載されていた。公称の最大転送速度はリード220Mバイト/秒、ライト180Mバイト/秒となっている。Serial ATA 3Gbps対応SSDとしては高速な部類で、OSやアプリケーションの起動、ファイル操作など、さまざまな場面でキビキビしたレスポンスが期待できる。

 なお、メモリスロットと2.5インチSSD/HDDベイは底面のネジ止めされた小さなカバーを開けることで、簡単にアクセスすることが可能だ。

 ボディの右側面には光学ドライブとしてBlu-ray Discドライブを搭載している。BD-Rに最大4倍速、BD-REに最大2倍速、DVD-Rに最大8倍速でライティングが可能だ。256GバイトSSDやBlu-ray Discドライブは、dynabook R731の店頭モデルにない直販モデルだけのハイスペックな構成となっている。

底面のネジ止めされたカバーを開けるだけで、2基のメモリスロットとSSDにアクセスできる(写真=左)。搭載されていた256GバイトSSDは東芝の「THNSNC256GBSJ」だった(写真=右)

東芝ダイレクト
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