Razer、液晶内蔵キーボード「DeathStalker Ultimate」を日本初公開“ながら作業”にぴったり

» 2012年08月31日 00時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

日本未発売のゲーマー向けキーボード5機種を紹介

photo 同社プロダクト・マーケティング・スペシャリストのアン・チー ハ氏。手にしているPCは同社製のゲーミングノートPC「Blade」。日本では未発売のモデルで、参考製品として披露した。DeathStalker Ultimateと同じく、キーボード部にタッチ対応液晶ディスプレイを内蔵する

 Razerは8月30日、ゲーマー向けのUSBキーボード「DeathStalker」シリーズ、ならびに「BlackWidow」シリーズに関する記者説明会を開催した。これらの製品は、欧米で発表されているものの、日本での発売日は決まっていない。説明会では、同社プロダクト・マーケティング・スペシャリストのアン チー・ハ(Aung Thi Ha)氏が製品の仕様について説明した。

 「DeathStalker Ultimate」は、タッチ対応の液晶ディスプレイを搭載するゲーミングキーボードだ。マルチタッチ操作に対応する4.05型液晶ディスプレイを内蔵しており、専用アプリを使い、ディスプレイにFacebookやTwitterのタイムライン、YouTubeの動画、Gmailのメールボックスなどを表示できる。

photophotophoto DeathStalkerシリーズの特徴(写真=左)。DeathStalker Ultimateは、タッチ対応液晶ディスプレイを本体右側に備える(写真=中央)。DeathStalker Ultimateから液晶ディスプレイを省き、通常のテンキーに置き換えた下位モデル「DeathStalker」(写真=右)

 ディスプレイの上部には5個×2列の透明なキーを搭載しており、ディスプレイの表示内容に連動し、各ボタンにアイコンが表示される。アン氏は「ゲーム中にSNSを見たり、動画を見るといったマルチタスクを行うゲーマーにぴったりの製品」とアピールした。

 本製品で利用できるアプリは、同社のクラウドサービス「Synapse 2.0」からダウンロードする。専用のSDKも配布しており、ユーザー側がアプリを開発することも可能だ。開発者はアプリを同社に提出して承認されれば、Synapse 2.0上でアプリを公開できるという。アン氏は「対応アプリがどんどん増えていくのが、この製品の醍醐味だ」と語る。各オンラインゲームに特化したアプリも開発されており、説明会では「バトルフィールド3」専用のアプリを紹介した。

photophotophoto バトルフィールド3専用アプリを起動した(写真=左)。液晶ディスプレイの上には10個の透明なキーがあり、ディスプレイと連動して、アイコンが表示される(写真=中央、右)

 キーの左側にはマクロキーを5つ備える。マクロなどのユーザー設定はSynapse 2.0に保存できるため、Synapse 2.0に対応するキーボードならば、いつでもユーザー設定を呼び出せる。メモリは搭載せず、マクロはすべてソフトウェアで設定する。

 DeathStalkerシリーズ、複数のキーを連続で押した場合の入力取りこぼしを防ぐ“アンチゴースト”機能を強化し、最大10キーまでの同時押しに対応した。日本語表示には非対応で(対応は検討中)、日本での発売は「2012年10月〜12月になる予定」(アン氏)だという。米国での価格は249.99ドル。

photophotophoto DeathStalker Ultimateはキーボードバックライトの色を、ユーティリティーソフトでユーザーが自由に設定できる。下位モデルのDeathStalkerは緑色のみ

BlackWidowシリーズはモバイル用モデルを用意

photo BlackWidowシリーズの特徴。メカニカルキーボードを採用しており、用途に合わせて3種類の製品を用意する

 BlackWidowシリーズは、ハイエンドモデルの「BlackWidow Ultimate」、ベーシックモデルの「BlackWidow」、モバイル用の「BlackWidows Tournament Edition」の3モデルを紹介。各モデル、アンチゴースト機能を強化して10キーまでの同時押しに対応し、Synapse 2.0が利用可能になったことを説明した。

 BlackWidow UltimateとBlackWidowは、Cherryのメカニカルスイッチ「MX青軸」を採用しており、BlackWidow Ultimateはキーごとにバックライトの設定を行える。新ラインアップのBlackWidow Tournament Editionは、持ち運びやすいよう、マクロキーやテンキーを省いて、軽量化を図った。重量は約950グラムだ。USBケーブルも外すことができ、持ち運び用のポーチが付属する。BlackWidowシリーズも、日本での発売は2012年10月〜12月の予定としている。価格は未定だ。

photophotophoto ハイエンドモデルのBlackWidow Ultimateは、LEDバックライトの色を従来機種(青色)から変更し、緑色になった(写真=左)。BlackWidowは右側面にUSBポートと音声入出力を新しく追加している(写真=中央、右)
photophoto BlackWidows Tournament Edition。マクロキーやテンキーを省いて本体サイズを小さくしたほか(写真=左)、USBケーブルを取り外せる(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年01月24日 更新
  1. 心地よいメモ書きから録音、ChatGPTによる要約、Kindleまで “仕事に使える”電子ペーパーAIスマートノート「iFLYTEK AINOTE Air 2」を試す (2025年01月23日)
  2. 「GeForce RTX 5090」を速攻テスト! 約40万円からだが“異次元”のうたい文句はダテではない ただし電源容量と冷却面に注意 (2025年01月23日)
  3. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年1月14日現在】 (2025年01月14日)
  4. ノートPCに“売り切り”のau回線を付属して提供 KDDIが新サービス「ConnectIN」を提供開始 Dynabook/VAIOなどが採用 (2025年01月21日)
  5. Shokz「OpenFit 2」を速攻で試す! イヤーカフは苦手だけどオープンイヤーがいい、ながら聞きイヤフォンを探している人は試してほしい (2025年01月24日)
  6. バッファローがWi-Fi 7ルーターとVAIO製モバイルディスプレイのプレゼントキャンペーンを実施 1月28日まで (2025年01月22日)
  7. 実売4千円台でパン/チルトに対応 3COINSから登場した「ベージュ色」ネットワークカメラを試して分かったこと (2025年01月22日)
  8. 「AI PC」の認知度、約3カ月で10倍に? デルがCES 2025で発表した最新法人向けノートPCの実機を見てきた (2025年01月23日)
  9. Dynabook初のCopilot+ PC「dynabook XP9」「dynabook X94」登場 ローカル処理で使える仕事に役立つAIアプリ搭載 (2025年01月23日)
  10. ゲーミング押し寿司「笹Crysta」登場! GigaCrysta10周年企画で芝寿しとコラボ (2025年01月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年