Razerは8月30日、ゲーマー向けのUSBキーボード「DeathStalker」シリーズ、ならびに「BlackWidow」シリーズに関する記者説明会を開催した。これらの製品は、欧米で発表されているものの、日本での発売日は決まっていない。説明会では、同社プロダクト・マーケティング・スペシャリストのアン チー・ハ(Aung Thi Ha)氏が製品の仕様について説明した。
「DeathStalker Ultimate」は、タッチ対応の液晶ディスプレイを搭載するゲーミングキーボードだ。マルチタッチ操作に対応する4.05型液晶ディスプレイを内蔵しており、専用アプリを使い、ディスプレイにFacebookやTwitterのタイムライン、YouTubeの動画、Gmailのメールボックスなどを表示できる。
ディスプレイの上部には5個×2列の透明なキーを搭載しており、ディスプレイの表示内容に連動し、各ボタンにアイコンが表示される。アン氏は「ゲーム中にSNSを見たり、動画を見るといったマルチタスクを行うゲーマーにぴったりの製品」とアピールした。
本製品で利用できるアプリは、同社のクラウドサービス「Synapse 2.0」からダウンロードする。専用のSDKも配布しており、ユーザー側がアプリを開発することも可能だ。開発者はアプリを同社に提出して承認されれば、Synapse 2.0上でアプリを公開できるという。アン氏は「対応アプリがどんどん増えていくのが、この製品の醍醐味だ」と語る。各オンラインゲームに特化したアプリも開発されており、説明会では「バトルフィールド3」専用のアプリを紹介した。
キーの左側にはマクロキーを5つ備える。マクロなどのユーザー設定はSynapse 2.0に保存できるため、Synapse 2.0に対応するキーボードならば、いつでもユーザー設定を呼び出せる。メモリは搭載せず、マクロはすべてソフトウェアで設定する。
DeathStalkerシリーズ、複数のキーを連続で押した場合の入力取りこぼしを防ぐ“アンチゴースト”機能を強化し、最大10キーまでの同時押しに対応した。日本語表示には非対応で(対応は検討中)、日本での発売は「2012年10月〜12月になる予定」(アン氏)だという。米国での価格は249.99ドル。
BlackWidowシリーズは、ハイエンドモデルの「BlackWidow Ultimate」、ベーシックモデルの「BlackWidow」、モバイル用の「BlackWidows Tournament Edition」の3モデルを紹介。各モデル、アンチゴースト機能を強化して10キーまでの同時押しに対応し、Synapse 2.0が利用可能になったことを説明した。
BlackWidow UltimateとBlackWidowは、Cherryのメカニカルスイッチ「MX青軸」を採用しており、BlackWidow Ultimateはキーごとにバックライトの設定を行える。新ラインアップのBlackWidow Tournament Editionは、持ち運びやすいよう、マクロキーやテンキーを省いて、軽量化を図った。重量は約950グラムだ。USBケーブルも外すことができ、持ち運び用のポーチが付属する。BlackWidowシリーズも、日本での発売は2012年10月〜12月の予定としている。価格は未定だ。
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