Xperia Tablet Sでは、音楽/画像/動画のプレーヤーも、Android標準のプレーヤーとはひと味違ったものになっている。メディア系のアプリは、「ミュージックプレーヤー」が「WALKMAN」に、「ギャラリー」が「アルバム」に、「ビデオプレーヤー」が「ムービー」に切り替わるとともに、Xperiaスマートフォンと共通のルック&フィールを意識したユーザーインタフェースに統一された。
音楽プレーヤーの「WALKMAN」は、ソニーの携帯音楽プレーヤーであるWALKMANと見た目や操作性を共通化している。プレイリスト再生のほか、音楽コンテンツを解析してシーンに適した音楽を選んで再生してくれる「おまかせチャンネル」という機能も持つ。
また、LAN内にあるDLNA対応機器に保存されているコンテンツもここから再生できるほか、前出のMusic Unlimitedへもここからアクセス可能だ。Facebookとの連動機能もあり、友達が「いいね!」をしたり、シェアしたYoutube動画もここから楽しむことができる。
動画プレーヤーは「ムービー」のアイコンからアクセスする。こちらはLAN内のDLNA機器のほか、nasneとの連携機能もあり、nasneで録画されたテレビ番組をダウンロードして試聴したり、ライブチューナーでリアルタイムにテレビ番組を楽しむことができる。
ソニーはBDレコーダー/nasneの活用アプリとして「RECOPLA」を提供しており、それを使えば、ライブ録画や予約録画を含めたコントロールが行えるが、「ムービー」での機能はそれとは別のもので、より気軽にアクセスして楽しむための機能として用意されているようだ。また、Video Unlimitedへのアクセス、およびVideo Unlimitedでダウンロードしたコンテンツがここから楽しめる。
画像ビュワーの「アルバム」は、簡易的な編集機能も備えており、特殊効果の適用や赤目補正、落書き、トリミングなどが行なえる。スライドショーのほか、位置情報を付加すればマップの表示も可能で、平面のマップに加えて、地球をモチーフにした球体マップ表示など、楽しい見せ方も用意されている。
Xperia Tablet Sで新たに追加されたパーソナルな情報閲覧ツール「Socialife」にも注目したい。Socialifeは、Twitter、Facebook、Google+、Youtube、ニュースフィードなどのストリームをタイル状のレイアウトで一覧できるツールだ。
表示枠の大きさや配置、重要度は、独自の「レイアウト最適化エンジン」により、コメント数、添付写真、投稿者といった評価パラメーターで決められ、ユーザーのアクセス傾向からも学習していくという。
気になる投稿や動画、記事はお気に入りとして登録しておくことで、後から再チェックできるが、基本的には投稿内容を逐一追いかけるというより、雑誌感覚で流し見して、興味のある情報をピックアップする、といった使い方に向いている。
すでに各サービスを自分なりに消化して、バリバリ使いこなしているユーザーにはそう便利に感じないかもしれないが、「たくさんサービスに登録したが、どう使っていいか分からない、流れに追いつけない」といった人や、「寝る前のちょっとした時間や電車の待ち時間などに、ソーシャル系サービスの動向をまとめて流し見したい」といった場合に役立ちそうだ。
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