新コントローラ搭載のCorsair「Neutron」SSDを試すまたまた新しいコントローラが出てきたらしい(2/3 ページ)

» 2012年09月21日 11時42分 公開
[長畑利博,ITmedia]

新コントローラの実力は?

 Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」とNeutron「CSSD-N240GB3-BK」の性能検証で用いたシステム構成は、PLEXTOR「M5 Pro」の性能検証とそろえている。ベンチマークテストも、いつもと同じく「CrystalDiskMark v3.0.1C」、「HD Tune Pro 5.00」、「AS SSD Benchmark」で測定した。接続設定はすべてAHCIモードで、各製品はSerial ATA 6Gbpsポートに接続している。

テストに用いたシステム構成
CPU Core i7-3770K(3.5GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.9GHz)
マザーボード ASUS P8Z77-V(Intel Z77 Express チップセット)
メモリ Corsair Memory CMX4GX3M2A1600C9 PC3-12800(DDR3 1600MHz DDR3 SDRAM 2Gバイト×2枚)
システムSSD Intel SSD 330(容量128Gバイト)
OS 64ビット版 Windows 7 Ultimate SP1

CrystalDiskMark v3.0.1C

1000MB All 0x00, 0Fill

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

1000MB

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

4000MB All 0x00, 0Fill

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

4000MB

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

 CrystalDiskMark v3.0.1Cは、デフォルトの「ランダムデータ」と「0」連続して書き込む「0Fill」を測定し、書き込みデータは1000Mバイトと4000Mバイトで行っている。データシートでは、シーケンシャルリードが最大555Mバイト/秒となっているが、測定結果は両製品ともこの数値には届かない。上位モデルの「CSSD-N240GBGTX-BK」が1000MBランダム比較で439.9Mバイト/秒であるのに対して、下位モデルの「CSSD-N240GB3-BK」が447.9Mバイト/秒と高い値を出している。

 シーケンシャルライトについてもデータシートほどではないものの大きな差が出ている。特に「CSSD-N240GBGTX-BK」は、現状最速モデルであったM5 Proよりも4KBや4K QD32のランダム書き込みなどで上回っている。これがコントローラの仕様なのか現時点でのファームウェアのチューニングの影響なのかは不明だが、書き込み速度に特化した性能を持った製品といえるだろう。

HD Tune Pro 5.00

64KB Read

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

64KB Write

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

8MB Read

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

8MB Write

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

ファイルベンチ0Fill

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

ファイルベンチMixed

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

ランダムアクセスRead

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

ランダムアクセスWrite

Neutron GTX「CSSD-N240GBGTX-BK」
Neutron「CSSD-N240GB3-BK」
M5 Pro(新ファームウェア)

 データ8Mバイトのシーケンシャルリードは、両製品ともCrystalDiskMark v3.0.1Cと異なり、510Mバイト/秒を超える高い値が出ている。シーケンシャルライトでは、CrystalDiskMark v3.0.1Cとの差が少ない。しかし、8Mバイトのシーケンシャルライトで「CSSD-N240GB3-BK」が最大444.3Mバイト/秒、最小135.1Mバイト/秒なのにたいして、「CSSD-N240GB3-BK」では最大337.4Mバイト/秒、最小72.2Mバイト/秒と、最大値と最小値の転送速度の差が非常に大きくなっている。Random AccessもM5 Proの結果に並ぶ。

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