LaVie Yは、プロセッサに最大1.3GHz動作でクアッド+サブコア構成の「Tegra 3(T30)」を採用する、いわゆるARMアーキテクチャのマシンだ。同等のプロセッサは、例えばNexus 7などAndroidタブレットにも多数採用され、パフォーマンスや動画再生支援機能などのほか、低消費電力性能もメリットして挙げられる。
カタログ値のバッテリー動作時間は、連続動画再生時で約8時間、連続待機(Connected Standby)時間で約320時間だ。一例として電源プラン:標準、ディスプレイ輝度40%(自動輝度調整はオフ)の設定でフルHD解像度/ビットレート8MbpsのMPEG-4 AVC/H.264動画データをModern UIの動画アプリで連続再生したところ、カタログ値を上回る8時間41分動作した。
こちら、フルHD動画の実再生時間で8時間クラスなら、自宅ならひと晩まるごと、新幹線なら東京ー博多間は余裕、航空機も成田ーホノルルあたりまで行けてしまう値と考えるとかなり優秀だ。
なおConnected Standbyとは、いわゆるスリープ状態ながらネットワーク接続は維持するスタンバイモードで、スマートフォンではすでに導入されている機能。対応アプリ、かつネットワーク接続した環境あればメールやメッセージ、各種情報を最新状態に保てるものだ。
さて、LaVie Yに搭載するWindows RTは、これまでのWindows(x86/x64)アプリケーションは動作できず、原則としてアプリケーションはWindowsストアより入手する「Windowsストアアプリ」(の“Windows RT対応版”)のみを利用できる。こちらはWindowsストアとストア対応アプリケーションは、Mac OS/iOS機器におけるApp Store、Android機器におけるGoogle Playの手段と似たものと思うとよいだろう。
マイクロソフトによると「Windowsストアアプリの多くがWindows RT版も同時提供する見込み」とのことなので、Windows 8リリース日の2012年10月26日以降、時間の経過とともに対応アプリが増えてくれることに大きく期待したい。
なお、今回の評価機は最終仕様決定前の試作機のため、写真と動画、とりあえずの“さわり”だけにとどめたことを了承願いたい。しっかり長時間動作する点、もたつきなく普通に動かせる点、変形スタイルを採用する点は、どんな人に、どんな利用シーンがあるか。LaVie YおよびWindows RT搭載マシンについては、RT対応アプリがそろってきてから改めてじっくり評価することしたい。
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