「XPS 12こそ、コンバーチブルUltrabookの本命」――デル、PC秋冬モデル発表会他社製品を踏まえ、“勝負できる”と確信

» 2012年10月23日 20時15分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
photo 製品発表会で展示していた「XPS 12」

 デルは10月23日、2012年秋冬モデルの個人向けPC5製品と、法人向けWindowsタブレット1製品の計6製品を発表し、同日より予約販売を開始した。

 新モデルは、12.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載するコンバーチブルUltrabook「XPS 12」のほか、15.6型Ultrabookの「Inspiron 15z」、10.1型Windows 8タブレット「Latitude 10」の3製品。「XPS 13」、「XPS One 27」、「Inspiron One 2330」については、OSをWindows 8に刷新したほか、XPS 13はCPUを強化し、液晶一体型PCの2製品は、オプションでタッチパネル搭載ディスプレイが選択可能になった。

ノートPCとタブレットの垣根を越える「XPS 12」

 製品発表会では、同社マーケティング統括本部長の原田洋次氏が、新製品開発の背景を説明した。原田氏は「タブレットデバイスやクラウドの普及、セキュリティ技術が向上した今、個人向けデバイスに“BYOD(Bring Your Own Device)”という潮流ができた。私物のスマートデバイスでも、会社の業務を行うケースが増え、個人向けと法人向けの垣根がなくなってきた」と述べ、同社のノートPC「XPS」シリーズが個人と法人の垣根を越える製品だとアピールした。XPS 13は法人ユーザーにも好評で、売り上げも伸びているという。

 XPS 12は、ディスプレイが回転することでノートPCとタブレットどちらのスタイルでも使えるUltrabookだ。「ノートPCとタブレットの垣根を越えたことで、ユーザーにあらゆるシーンで使ってもらいたい」(原田氏)という狙いが込められている。

photophotophoto 同社マーケティング統括本部長の原田洋次氏(写真=左)。現在、ビジネスの現場でも私物の情報機器を使うBYOD(Bring Your Own Device)という潮流があるという(写真=中央)。法人向け製品と個人向け製品の垣根がなくなりつつあるなか、同社のXPSシリーズ(ノートPC)は個人と法人の垣根を越える本命の製品だとアピール(写真=右)

 原田氏に続いて、インテル マーケティング本部 部長の山本専氏が登壇し、Windows 8のリリースがUltrabookに与える影響を語った。2012年の秋冬モデルでは、タッチ操作に向くWindows 8に合わせ、メーカー各社がコンバーチブル型のUltrabookを出しているが、山本氏はこれを「スマートフォンやタブレットとノートPCの“いいとこ取り”をした製品」と述べた。

 スマートフォンやタブレットは、携帯性が高く「視聴」に向いている。一方で、ノートPCは文書や画像などを「作成」するという作業に強い。これらの要素をすべて満たす製品がコンバーチブル型のUltrabookという。山本氏は「今後はセンサーや音声認識といった性能が向上することで、より直感的な操作が可能となるだろう。今までPCを使わなかったユーザーがPCを使うようになってくれれば」と期待を寄せた。

photophotophoto インテル マーケティング本部 部長の山本専氏(写真=左)。山本氏はコンバーチブル型のUltrabookは、タブレットとノートPCのいいとこ取りができる製品と述べた(写真=中央)。発表会には日本マイクロソフトの業務執行役員である金古毅氏が、新製品発表の祝辞を述べ、XPS 12とLatitude 10について「想像以上に操作性がよい製品に仕上がっている」とアピールした(写真=右)

2種類のスタイルをスムーズに切り替え可能

 新製品の特徴やプロモーション戦略は、同社マーケティング統括本部 コンシューマー・スモールビジネスマーケティング本部長の秋島健一氏が説明した。秋島氏は冒頭で「先週はさまざまなメーカーが新製品を発表したが、それらの製品を見て、これならXPS 12で勝負できると思った」と製品に対する自信をのぞかせた。

 同氏は続けて、「XPS 12はディスプレイの回転により、ノートPCとタブレット、2種類の使い方をスムーズに切り替えられるのが強み。ディスプレイが360度開くタイプなどもあったが、操作に手間がかかる印象がある。フルHDという解像度は、タブレットとしての利用シーンを考えた結果」とXPS 12の特徴を説明。デルはディスプレイの回転機構において特許を取得しており、独自性のある製品を開発できたという。「このディスプレイ回転型こそがコンバーチブル型Ultrabookの本命だと思っている」(秋島氏)

photophotophoto 同社マーケティング統括本部 コンシューマー・スモールビジネスマーケティング本部長の秋島健一氏(写真=左)。XPS 12の特徴は、タブレットとノートPCの2スタイルをスムーズに切り替えられること(写真=中央)で、ハイスペックCPUを搭載する高性能タブレットという新たな価値を生んだという(写真=右)
photophotophoto XPS 12はUltrabookとしての価値も高く(写真=左)、法人用途のニーズもカバーするとしている(写真=中央)。発売を記念して、XPS 12を12名にプレゼントするキャンペーンも2012年10月25日より行う(写真=右)

 もちろん、XPS 12がターゲットとしているのは個人ユーザーだけではない。OSを5040円でWindows 8 Proにアップグレードすれば、データ暗号化機能「BitLocker」が利用でき、年中無休の法人向けサポートも用意している。こうした法人ユーザーへの展開も含め、「Ultrabookカテゴリで1位になる」というマーケティング戦略を引き続き目指すという。

法人向けのWindows 8タブレットも投入

photo マーケティング統括本部 リレーション製品マーケティング本部の大橋忍氏

 発表会の最後に、ビジネス向けWindows 8タブレット「Latitude 10」の特徴を、マーケティング統括本部 リレーション製品マーケティング本部の大橋忍氏が説明した。Latitude 10は「ビジネスタブレットとして重要な堅牢性や携帯性、管理性に注力した製品に仕上がっている」(大橋氏)という。

 Latitude 10は、USB 2.0やSDメモリーカードスロット、Mini HDMI出力など豊富なインタフェースや、交換可能なバッテリーに加えて、ドライブの暗号化を利用できるTPM 1.2対応セキュリティチップも装備している。操作性を高めるため、ワコム製のペンや、有線LANなどのインタフェースを備えたドッキングステーションもオプションとして用意する。

 マーケティング統括本部長の原田洋次氏は、Latitude 10の出来栄えについて「満を持して出したという感じ。やっと納得して出せる製品が仕上がった」と自信を見せた。

photophotophoto Latitude 10はビジネスタブレットとして必要な要件である、堅牢性や携帯性、運用管理性能に注力した製品だという
photophoto 発表会で展示していた「Latitude 10」(写真=左)。背面には着脱可能なバッテリーを備える(写真=右)
photophotophotophoto 左から順に、Latitude 10の底面、上面、左側面、右側面。USB 2.0ポートを備えるなど、インタフェースを豊富に備えている

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