コスパ抜群のセパレート型ハイブリッドPC――「HP ENVY x2」でWindows 8を堪能する7万円でタブレットとノートPCのいいとこ取り(4/4 ページ)

» 2013年01月11日 10時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Clover Trail搭載機として標準的な性能

 それでは、ベンチマークテストの結果を見ていこう。性能面のテストに関しては、以前にレビューした富士通の「ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J」とほぼ同様の結果となった。細かく見ると違いがある項目もあるが、誤差の範囲内と考えられる。

 両者ともAtom Z2760を搭載しているだけに、性能面で違いが出るとすればストレージの差くらいだが、そのストレージ性能もCrystalDiskMarkのスコアを見る限りは、ほとんど同じである。放熱設計の違いから、動作クロックに影響する(高負荷時にもクロックが上がりにくいなど)可能性もあったが、スコアを見る限りそれもなさそうだ。

photophoto Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア(画面=左)。CrystalDiskMark 3.0.2のスコア(画面=右)

 体感的な印象も似ている。最新のCore i7と高速SSDを搭載したUltrabookなどと比べてしまえば見劣りする印象だが、実用十分といえる操作感だ。数年前に流行したAtom搭載のNetbookよりははるかに快適といってよいだろう。Webブラウズの際に、写真の多いページや動画があるページでは読み込みに少し時間がかかるが、慣れればあまり気にならなくなる程度だ。

photophoto PCMark 7のスコア(グラフ=左)と、3DMark06のスコア(グラフ=右)。ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/Jと比較したが、スコアはほぼ同等だ

タブレットとして十分なバッテリー、発熱も問題なし

 バッテリー動作時間は、BBench 1.01(海人氏・作)を利用し、タブレット単体で測定した。BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10(64ビット)を指定し、タブブラウズはオフに設定、本体は無線LAN常時接続、Bluetoothオフ、NFCオフ、画面輝度の自動調整をオフ、電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%に設定した。

 この条件で、バッテリー満充電の状態から残量2%で休止状態に移行するまで7時間8分だった。公称値の10時間45分には及ばないものの、十分な動作時間を達成しているといえる。キーボードドックを接続すれば、バッテリー容量は約1.8倍に増えるため、少なく見積もっても12時間以上は動作するだろう。

 発熱の処理も優秀だ。しばらく使っていても熱くなるという感覚があまりない。天板(タブレット裏面)のロゴの上あたりが少し温かくなるが、それでも室温22度の環境で33度前後といったところ。天板のほかの部分は30度前後で、金属製のボディを広く使い、うまく分散して放熱できているようだ。

 前述したように、タブレットとして使う場合は、厚みのあるキーボードドック接続面のほうが楽に持てるが、発熱もそちら側のほうが低い。プロセッサを内蔵しないキーボード側はほとんど発熱せず、パームレストは25〜26度前後とひんやりした感触だ。

高いコストパフォーマンスも魅力のセパレート型Windows 8マシン

photo ENVY x2は、使いやすいキーボードドックが付属し、コストパフォーマンスの高いマシンに仕上がっている

 直販価格は6万9930円(税込み)だ。標準でキーボードドックが付属することを考えれば、コストパフォーマンスはかなり高いと言える。Atom Z2760搭載タブレットの魅力は、AndroidタブレットやiPadに劣らない小型軽量フォームファクタのタブレットでありながら、PCと同じWindows 8(32ビット)が動き、使い慣れたx86アプリケーション(デスクトップアプリケーション)がそのまま使えることにある。

 本製品はタブレットとしては少し大きめの11.6型のディスプレイを搭載するため、iPadより少し重いものの、タブレットならではの機動力の高さを十分に感じられる軽さである。デスクトップでの操作をタッチで行うには、このくらいのサイズが使いやすく、Windows 8との相性はよい。

 また、Windows 8を使ううえでは、キーボードドックが付属する点は大きなアドバンテージだ。キーボードはキーピッチにゆとりがあって打ちやすく、インタフェースも十分、デザイン、着脱のしやすさなど、キーボードドックは文句なしの完成度だ。

 コストパフォーマンスの高さも含め、Windows 8タブレットとして実に魅力的な製品で、「手軽に使えるタブレットと文字を入力しやすいノートPC、どちらも捨てがたい……」と考えるユーザーにおすすめしたい。

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