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» 2013年01月30日 17時00分 公開

CPUより重要な強化ポイントですね:利用場面は広がるか? 「Let'snote AX2」の新機能をチェックする (2/3)

[長浜和也,ITmedia]

新モデルでもディスプレイは変わらない

 搭載する11.6型ワイド液晶ディスプレイは、解像度が1366×768ドットと従来モデルのままとなっている。同じサイズの液晶ディスプレイを搭載するモデルで解像度がより高いモデルもあるので、Let'snote AX2でも高解像度モデルをマイレッツ倶楽部プレミアムエディションで用意してほしいという意見も多いが、2013年春モデルの時点では、店頭向けでもマイレッツ倶楽部でもすべて解像度は1366×768ドットのみだ。

解像度は従来モデルと同じ1366×768ドット。ほかのコンバーチブルUltrabookで採用が進むIPSパネルは使っていない(写真=左)。今回、本文で言及していないが、キーボードも従来と同じアイソレーションタイプでリーフトップを採用する。キーピッチは標準サイズで横方向約18ミリ、縦方向約15ミリ。キートップサイズは横方向約14.5ミリに縦方向約11ミリを確保している(写真=右)

 Windows 8のジェスチャー機能に対応するため、ポインティングデバイスに、円いホイールパッドではなく比較的大きいサイズの角型タッチパッドを採用したが、液晶ディスプレイにも10点同時に対応するタッチパネルを搭載しているので、クラムシェルスタイルで使っていても自然と画面をタッチしているのは、なかなか信じてもらえないが本当の話だ。Windows 7以前のタッチパネル搭載ノートPCのレビューで、「クラムシェルのノートPCでタッチパネルを搭載する意義を見出すのは難しい」と書いた記憶もうっすらとある評価担当者が、このようになってしまうあたり、Windows 8とタッチ操作の親和性の高さと人間の順応能力に驚く次第だ。

 なお、Let'snote AX2のベゼル回りをみて、「もっと狭額にならないか」という意見も多いが、これは、Windows 8が求める「ディスプレイ外側から指をスライドする」という操作に対応するため、ベゼル部分と液晶パネルを同じ平面でそろえなければならない一方で、ディスプレイ面の強度を確保するため、ボディパネルで液晶ディスプレイを囲む必要があり、Let'snoteの重要な条件の1つとして外せない「堅牢性能」を確保するには、必要なベゼル幅といえる。

 なお、Let'snote AX2の堅牢性能は、動作時底面方向で76センチ落下、動作時26方向で30センチ落下、そして、天板に対する100キロ重加圧振動試験などを工場出荷時にクリアしている。ただし、スレートスタイルで露出する液晶ディスプレイ面とキーボード面における耐久テストの内容は明らかにしていない。

画面回転ツールで利用形態は広がるが

 Let'snote AX2は、ダブルヒンジを採用して液晶ディスプレイが360度も開く“フリップ方式”のコンバーチブルUltrabookだ。同じ形式のコンバーチブルUltrabookとしてレノボ・ジャパンのIdeaPad Yogaシリーズがあるが、こちらが、クラムシェルスタイルとスレートスタイルの“変形”途中でも「テント」モードや「スタンド」モードという利用方法を提案しており、それぞれのモードで画面が自動で回転する機能を有していた。

 一方、パナソニックでは、Let'snote AX2でクラムシェルスタイルとスレートスタイル以外の利用場面を想定しておらず、画面の表示方向も、液晶ディスプレイを360度開いてスレートスタイルにした状態でのみ自動で回転するようにしていたが、IdeaPad Yogaシリーズのテントモード、スタイルモードのような、それ以外の形態では、クラムシェルスタイルの正位置方向に画面が戻っていた。

液晶ディスプレイを360度開いてクラムシェルスタイルからスレートスタイルへ一気に変形できるフリップ方式を採用する

 Let'snote AX2で画面を回転するにはIntel HD Graphicsのユーティリティを呼び出して設定する必要があったが、新モデルでは、画面回転ツールを用意して、ショートカットキーを押すワンアクションで画面を回転できるようにした。これで、パナソニックが当初想定していなかった“テント”モードや“スタンド”モードなど、液晶ディスプレイを開く途中でも利用するのが簡単になった。

 評価者がIdeaPad Yoga 13を検証したときには、設置面積が節約できて喫茶店の狭いカウンターや丸テーブル、飛行機や新幹線のテーブルでも“コーヒーカップと同居”できるテントモードを多用していたので、Let'snote AX2でも利用する場面が広がるだろうと期待していた……、が、いざ、テントモードで使ってみると、画面回転は簡単にできるものの、クラムシェルスタイルでディスプレの下方向から見ることになる液晶ディスプレイの画質は“かなり厳しい”状況になっていた。クラムシェルスタイル以外では、コンテンツビューアとして利用することが多くなるだけに、正対したときから画質が大きく変わってしまうのでは、せっかく利用しやすくなったテントモードも意味がない。

Let'snote AX2は“テントモード”でも画面方向が自動で切り替わらない(写真=左)。そこで、画面回転ツールを導入してショートカットキーのワンアクションで(写真=中央)、画面が回転できるようにした(写真=右)

 「いや、もともとパナソニックが想定していない利用形態だから」という意見もあるだろうし、クラムシェルスタイルなら、ディスプレイを正面から見ることができるのでそれほど問題にならないだろういう意見もある。ただ、それでもスレートスタイルでタブレットPCとして使う場合、ディスプレイとユーザーの視野角は垂直になると限らない。また、クラムシェルスタイルにおいても、ほかの競合するUltrabookやノートPCと比べるとLet'snote AX2の液晶ディスプレイの画質はユーザーの購入意欲を減退してしまうようで、「フリップスタイルや耐久性能でLet'snote AX2を選びたいけれど、やっぱりディスプレイが」と選択候補から外れてしまう声も少なからず聞いている。そういう意味で、マイレッツ倶楽部のプレミアムエディションでもいいので、「高解像度」「IPSパネル採用」の構成を希望するユーザーは多い。

視野角が厳しいLet'snote AX2で画面共有手段としてモバイルビューア「CF-VMP01JS」が付属する構成も用意した。価格は4万円高くなる。ならば、4万円高いIPS採用モデルも用意できるのではないだろうかと思わなくもない。なお、製品版でモバイルビューアが付属するのはシルバーモデルのみになる

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