利用場面は広がるか? 「Let'snote AX2」の新機能をチェックするCPUより重要な強化ポイントですね(3/3 ページ)

» 2013年01月30日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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CPUを強化しただけあってテスト結果は良好

 2013年春モデルのLet'snote AX2におけるハードウェアの進化は、「強化したCPU」に尽きる。それ以外の仕様は、システムメモリもデータストレージもネットワーク機能も従来モデルと変わらない。今回検証した機材は、Core i7-3537Uを搭載するハイエンド構成のブラックモデルだが、例によって量産試作機なので、ベンチマークテストの結果は参考値として考えていただきたい。製品版ではテスト結果の傾向が変わる可能性もある。ただ、同じ量産試作機の段階で測定した従来モデルのベンチマークテストの結果と比べて、PCMark 7、CINEBENCH R11.5、CINEBENCH R10など、CPUの演算処理能力が影響するスコアは総じて新モデルが上回っていた(データストレージ性能をみるCystalDiskMarkはほぼ同じレベル)。

Let'snote AX2(量産試作機)で測定したWindows エクスペリエンスインデックス

ベンチマークテスト項目 Let'snote AX2
PCMark7 PCMarks 5034
lightweight 3472
productivity 2583
creativity 9640
entertainment 3424
computation 18253
system_storage 5189
CrystalDiskMark3.0 1000M:Read Seq 460.7
512K 319.7
4K 16.2
4K QD32 297
1000M:Write Seq 266.7
512K 259.4
4K 38.45
4K QD32 108.4
CINEBENCH R11.5 OpenGL 16.24
CPU Multi 2.7
CPU Single 1.36
CINEBENCH R10 CPU Single 5746
CPU Multi 11418

検証に用いた量産試作機の構成をデバイスマネージャーで確認する


 2013年春モデルとして登場したLet'snote AX2のハイエンド構成は、従来モデルと同様の薄型軽量、かつ耐衝撃性能に優れたボディと長時間のバッテリー駆動が可能で、インタフェースには通常のノートPCと同じアナログRGBやHDMI、有線LANまで備えている(個人的なケースかもしれないが、なぜか、仕事の現場では有線LANを利用しなければならない機会が多い)。そして、画面回転ツールの強化によって、IdeaPad Yogaシリーズのように、利用できるスタイルも広がった。

 それだけに、店頭モデルにおける構成と、そしてなにより、液晶ディスプレイの“ハイエンド版”の登場を望む声は多い。もともと、競合する製品と比べて実売価格が高いLet'snoteシリーズを購入したいユーザーは、コストより性能を重視するケースも少なくない。バリュークラスで低価格構成を用意する一方で、コストをかけててでも、性能を追求するLet'snote AX2を“やっぱり”期待したい。

標準付属のACアダプタは通常のタイプと、取り外し可能なウォールマウントアダプタが付属する。通常タイプにおけるサイズは実測で約89(幅)×33(奥行き)×27(高さ)ミリで重さはコード込みで約241グラム(写真=左)。従来モデルと同様、取り外し式のバッテリーパックと本体内蔵で取り出せないバッテリーを用意する。取り外し式バッテリーはホットスワップで交換可能だ(写真=右)

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