今回登場した3DMarkでも、従来と同様に、複数のエディションを用意している。その分類は3DMark 11と共通で、無料の「Basic Edition」、個人向けの有料版「Advanced Edition」、有料で商業利用もできる「Professional Edition」だ。
無料で入手できるBasic Editionは、基本的にオプション設定が変更できず、最初の画面に表示する「Run all tests」を押すことですべてのテストを自動で実行する。ただ、このとき、ベンチマークテストの前にデモを必ず実行するため、映像を楽しむ分にはいいが、ベンチマークテストのスコアだけが知りたいユーザーには時間がかかってしょうがない。
Advanced Editionは24.95ドルで購入できる。3DMark 11のAdvanced Editionは19.95ドルだったので、わずかに値上がりした。ただ、3DMark 06や3DMark Vantage相当のテストも含むので「テストの詰め込み度」からすると納得できる。発売当日の2月5日にFuturemarkのWebページから購入すると日本円にして2304円だった。ほかに、再ダウンロード期間延長サービスが641円、バックアップCD送付(オーダーからおよそ1週間程度で海外郵送される)が917円となっているが、3DMarkはある程度の期間で更新するので、再ダウンロード期間延長サービスやバックアップCD送付は、そこまで意味があるとは思えない。
なお、3DMarkの開発でもスポンサー企業としてMSIとGALAXYが参加していて、ベンチマークテストの各シーンで“さりげなく”広告を出している。今後、両社のグラフィックスカードなどで、Advanced Editionのクーポンをバンドルするとみられている。
テストでは、個別のシナリオ実行が可能となり、デモを飛ばすことも可能になる。より詳細なオプションも指定できるようになり、GT1のみ結果が知りたいといった場合や、ループさせてストレステストをしたいといった場合、同じシナリオでもより高い画質オプションを設定した場合にどうなるかを知りたいといった評価で有効だ。
Professional Editionは995ドルと、個人で購入するには高額すぎる。PCメーカーやパーツベンダーによるデモや製品開発における負荷テストなどが主な用途となる。そうした利用に特化した映像品質チェック用ツールや、オフラインでの結果ファイル参照機能、XML出力やコマンドラインオプションなどが利用可能となる。
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