第4回 Windowsストアアプリって、本当はいくつある?――「Surface Pro」「Surface Pro」の“ここ”が気になる(2/2 ページ)

» 2013年07月26日 12時00分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Windows 8向けアプリは(実は)もっと少ない

 先ほどストアに登録されている日本語対応アプリの数を5388本としたが、この数値はWindowsストアアプリの数ではない。というのも、Windowsストア内にはデスクトップアプリも登録されているためだ。特に「仕事効率化」や「ユーティリティ」ジャンルに多く、Google ChromeやAdobe Creative Cloud、ファイル解凍ソフト「Free Zip Opener」、デスクトップ画面にスタートボタンを作る「Classic Start 8」などがデスクトップアプリとして並ぶ。

photophotophoto 仕事効率化やユーティリティジャンルには「デスクトップアプリ」と書かれたアプリが目立つ(写真=左、中央)。デスクトップ画面にスタートボタンを作るデスクトップアプリ「Classic Start 8」(写真=右)

 ともすれば水増しかと疑いかねない仕様ではあるが、確かにデスクトップモードをひんぱんに使うSurface Proには便利だ。では、いわゆるModern UIのWindowsストアアプリは本当はいくつあるのか。ARM系CPUに対応しないアプリもあるため、正確な数値ではないが、Windows RTタブレットの「Surface RT」でもWindowsストアアプリの数を調べてみた。こちらはデスクトップアプリが使えないため、ストアに表示されない。結果は以下の通りだ。

Windowsストアに収録されているWindows RT向けアプリの数(ジャンル別、2013年7月26日現在)
ジャンル 全体 無料 有料 全体+デスクトップアプリなど
ゲーム 832 747 85 936
ソーシャル 103 100 3 103
エンターテインメント 300 281 19 336
写真 221 211 10 279
音楽&動画 84 67 17 104
スポーツ 86 83 3 86
書籍 365 352 13 1036
ニュース&天気 242 240 2 265
ヘルスケア&ビューティー 31 27 4 32
グルメ 32 31 1 33
ライフスタイル 216 211 5 217
ショッピング 519 519 0 519
旅行 259 255 4 290
マネー 24 21 3 24
仕事効率化 149 129 20 186
ユーティリティ 313 273 40 372
セキュリティ 7 6 1 24
ビジネス 50 48 2 65
教育 378 342 36 431
公共&行政 50 49 1 50
合計 4261 3992 269 5388

 結果は4261本とSurface Proで調べた数値よりも約1000本減っている。最も大きく差がついたのは書籍だが、これはデスクトップアプリが省かれたわけではなく、Modern UIでもWindows RTに対応しないアプリが多いためだ。この分を差し引くと、デスクトップアプリは300本程度あると推測できる。

photo スナップで2つのアプリを並べて表示するのはWindowsアプリならではの機能だ

 ストアアプリの総数が4000本というと非常に少ないイメージを持つが、AndroidやiOS向けアプリも、そのすべてが日本向けに作られたアプリではない(もちろん4000本とは比べものにならない数だが)。Windowsストアアプリも「mixi」や「Twitter」といったソーシャルアプリや、「Evernote」や「Dropbox」などのクラウド系サービス、「クックパッド」や「HOT PEPPERグルメ」といった料理や店探しのアプリなど“超定番”のアプリはそろっているし、2つのアプリを並べて表示するスナップ機能などWindowsストアアプリ独自の機能もある。

 また、Surface Proはx86/x64用に開発された旧来のデスクトップアプリ、つまり膨大な数のソフトウェア資産が利用できる。普段はキーボードカバーとともにデスクトップモードで使いつつ、タッチ主体で使えるタブレットモード用アプリも約4000本ある……と考えると見方も変わってくるだろう。課題となっているアプリの数も今後徐々に増えていくと予想される。デスクトップ用アプリと、タブレット用アプリ。この両者をうまく使い分けることで、さらにSurface Proの使い勝手はよくなるはずだ。

photophoto デスクトップモードとタブレットモード。2つのスタイルをうまく使い分けてこそ、Surface Proの真価が発揮される
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