「HP ENVY Phoenix 810-180jp/CT」――赤く光るかっこいいゲーミングPCだ!最新PC速攻レビュー(2/2 ページ)

» 2013年12月26日 15時52分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]
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性能テスト:3D性能は充分、CPU性能は水冷効果もプラス!?

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。全項目で8ポイント台という驚異的なパフォーマンスが計測できた。画面は「WIN SCORE SHARE」(コードリウム)を使用

 あらかじめ本来の性能指標として紹介しておくと、例えばENVY Phoenix 810-180jp/CTのラインアップの1つに「FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア推奨パソコン」モデルがある。このように、ガッツリとゲーム向けに構成された製品なのだが、今回のBTO済み評価機はCPUもGPUも強化されており、さらに期待が高まる。

 さて、今回のHP ENVY Phoenix 810-180jp/CT 東京生産 カスタムモデルのBTO済み評価機を用いて計測したベンチマーク結果を見ていこう。

 まず、システム性能を見るPCMark 7とPCMark 8は、どれもまんべんなく高いスコアを示している。特にBTOでシステムドライブをSSDに強化しているため、ストレージ性能が影響するテストではHDDを採用した同様の構成と比べても高いスコアを示している。PCMark 7ではLightweightやProductivityといったシナリオがストレージ性能に左右されやすく、ゲーム以外で普段、オフィススイートなどを利用する方はBTOでSSDを検討してほしい。

PCMark 7(画面=左)とPCMark 8(画面=右)の結果

 CPU性能を見るCINEBENCH R11.5とCINEBENCH 15は、こちらもCPU、GPUなりの高いスコアを出している。Media Espressoでも、Core i7-4770Kの高いクロックと、水冷による冷却性能の向上の効果か、同じCPUでの処理時間よりも2〜3秒短い結果となった。

CINEBENCH R11.5(画面=左)とCINEBENCH 15(画面=右)の結果

Media Espressoエンコード結果

 3DMarkでの性能もGeForce GTX 770を搭載するだけに高めだ。Fire StrikeのPerformanceでは6000ポイント台後半、同Extremeでも3000ポイント台を得、十分な3D描画性能を見せつけている。

3DMark(OverallとGraphics)の結果

3DMark(PhysicsとCombined)の結果

 バトルフィールド3および4も、1920×1080ドットまでであれば最高画質が狙えるフレームレートが計測できた。60fpsを満たすのはバトルフィールド3で1920×1080ドット、4では1600×900ドットまでだが、特に4に関してはキャンペーンモードのベンチマークで50fps台が出ていれば、マルチプレーヤーモードでは60fps程度まで上昇する感触で、1920×1080ドットでプレイしても画面の描画にガタつきは感じられなかった。

バトルフィールド3(画面=左)とバトルフィールド4(画面=右)の結果

 トゥームレイダーは、TressFXを有効とした最高画質設定でも1920×1080ドットまでは30fpsを超え、さらに十分な余裕がある。ファイナルファンタジーXIVは、こちらは十分すぎる性能で、2560×1440ドットまでなら60fps超、1920×1080ドット以下では100fpsを超える。こうなると120Hz対応の液晶で楽しみたくなるレベルだ。

トゥームレイダー(画面=左)とFF14新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(画面=右)の結果

まとめ:十分なパフォーマンスに加え、短納期で信頼性も高い東京生産のゲーミングPC

 このように、パフォーマンス面では自作PCと同等、簡易水冷クーラーの採用でCPU性能に関してはリテールクーラー搭載モデルよりもTurbo Boostが効きそうといった辺りがENVY Phoenix 810-180jp/CTの性能評価の感想だ。

 デザインでは、HPのイメージを残しつつもゲーマー向けの趣向を盛り込んでいる。一般的なゲーミングPCがATXであるところ、本製品はMicro ATXを選択しているため、やや拡張性という点で制限があるものの、マルチGPUを構成する予定でもなければ、標準構成でBeats Audioが利用でき、拡張する必要性が少ないという方向で補っているように思われる。エンスージアスト一歩手前の標準的な、でもハイエンドのPCゲーマーにオススメできる製品と言えよう。

 なお、日本HPの個人向けデスクトップPCシリーズは基本的に「東京生産」モデルだ。PCのベースコンポーネントやパーツのストックを東京の昭島工場に置き、受注に応じてカスタマイズ、組み立てを行うため、納期の短縮や高品質の維持が可能とされている。

 海外生産と違い、完成PCが海を渡ってくるようなことがないわけで、納期の短縮や輸送中に起こるトラブルといった不安要素は確かに軽くなる。そしていわば、ショップブランドPCと同じ仕組みを日本HPほどの大きな規模で実現していることになる。価格に関しては、わずかに高めではあるが、その差はほんのわずか。日本HPという信頼、ブランドバリューが得られるなら安いものだ。

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