最近気になったアップル関連の話題を取りあげる当連載、PC USER読者にも大きく影響がありそうなのは、iOSのセキュリティアップデート(Apple、iOS 6と7のアップデート公開 SSL/TLS通信傍受の恐れ)と、このぜい弱性がOS X(10.9.1)にも存在するらしいこと(執筆時点でアップデートは未配信)ですが、そちらはリンクを参照してもらい、今回は特許に関する話題をピックアップ。
iPadにぴたっと装着できるスマートカバーが磁気センサーを利用していることはよく知られています。この技術を広げるものとして、さまざまなiPad向けアクセサリーを接続するための特許を米アップルが取得したとApple Insiderが報じていました。
内容を見ると、多くはドックスタンドやペンタブレットなどで既存の技術を応用したものですが、記事の最後に取りあげている指輪型アクセサリがちょっと目を引きます。見た目がおもしろいのはもちろんのこと、スマートカバーのように磁気センサーと連動してiPadの電源をオン/オフする単純な機能だけでなく、将来的にはこの指輪を装着したユーザーがiPadに手をかざしてアプリを起動する、といったような新しいユーザー体験が期待できるかもしれません。
アップルの動向は、新製品が発表される時期でなくても、常にアップルファンの注目の的。特にこうした特許関連の話題でユーザーインタフェースに関わるトピックは心躍るものがありますね。過去提出された特許をさかのぼると、「Leap Motion」のような3Dジェスチャー入力でiPadを操作するイラストも公開されていたり、その後3次元認識モジュールを開発するPrimeSenseを買収していたりと期待で胸が膨らみます(もちろん、特許を取得しながら実用化されないものも数多くありますが)。
Intelの「RealSence」やMicrosoftの「Kinect」など、各社が“タッチの次”に来るNUI(Natural User Interface)を模索する中、ハードとソフトを統合したユーザー体験の演出という点で定評のあるアップルが、この先どんな仕掛けでファンを驚かせてくれるのか、今から楽しみです。
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