AMDは、4月8日(日本時間)にデュアルGPUを連携した「Radeon R9 295X2」を発表した。米国における採用グラフィックスカードの実売予想価格は1499ドルの見込みだ。
Radeon R9 295X2は、デュアルGPU合わせて5632基のSTREAM PROCESSORSを搭載して11.5TFLOPSの処理性能を発揮するとAMDはアピールしている。また、AMDが独自に用意したAPI「Mantle」にも対応する。GPUのプロセスルールは28ナノメートル。Texture Unitsは352基、ROPsは128基、Z/Stencilは512基を載せる。
コアクロックは1018MHz以上で、グラフィックスメモリクロックは5Gbps。拡張バスのインタフェースはPCI Express 3.0をサポートする。グラフィックスメモリはGDDR5をサポートして全体で8Gバイトを実装し、メモリバス幅は2基のGPUそれぞれで512ビットだ。動作時の最大消費電力は500ワットで、外部電源コネクタは8ピン2基を備える。
冷却機構にはASETEKの水冷ユニットを採用し、ポンプ一体型でヒートジャケットにはMicro Channels、12センチ径ファンを使うラジエータなどを組み込むなど、小型ながら放熱効率を高めている。さらに、基板背面には金属製で黒色に塗装したバックパネルを張り合わせた。
AMDは、R9 280XとR9 290Xと比較した3DMark FireStrike Performanceのスコアを公開しているが、それによると、R9 295X2は16000ポイントでR9 280Xの2倍、R9 290Xの1.5倍に達している。
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