同社はまた、組み込み機器市場向けに、開発コード名“Steppe Eagle”(ステップ・イーグル)で知られるAPUと、同APUのGPU機能を無効にした“Crowned Eagle”(クラウンド・イーグル)を新しい「AMD G」シリーズとして発表した。
同APU/CPUは、先にタブレットや低価格モバイル機器向けとして発表された“Mullins”(マリンズ)、“Beema”(ビーマ)と半導体設計を共用しており、ARM Cortex-A5コアをセキュリティプロセッサとして統合する。
また、グラフィックス製品ではGPUコンピューティング向けの新製品として、“Hawaii”(ハワイ)コアを採用した「AMD Fire Pro S9150」と、高密度サーバ市場向けにモジュラータイプの「AMD FirePro S4000X」を近日中に市場投入する計画を明らかにした。
さらに、同社のグローバルビジネスを統括するリサ・スー上級副社長は、あらためて2015年にピン互換性を持たせたx86とARM SoCを投入する「Project SkyBridge」を計画しているほか、2016年にはAMD独自ARMコアの「K12」も投入するなど、急成長が予想されるARMコアベースのコンピューティングデバイス市場に対応する体制を整える意向を示した。

“Steppe Eagle”と“Crowned Eagle”を新しいAMD Gシリーズとして発表。従来のAMD Gシリーズに比べて、最大53%のパフォーマンスを果たしているという(写真=左)。AMD FirePro S9150と同S4100Xを披露するデビッド・カミングス氏(写真=右)
AMD FirePro S4000Xは高密度サーバ向けのモジュールタイプ(写真=左)。2014年にはx86とARMベースのコンピューティングデバイス市場は800億ドル規模に成長するとされ、今後、そのCPU比率に占めるARMの割合が増えていくという市場調査結果(写真=右)
こうした市場トレンドに対応すべく、AMDは2015年にピン互換性を持ったx86およびARM SoCを投入する“Project SkyBridge”を計画(写真=左)。2016年には、AMD独自のARMコア「K12アーキテクチャ」を採用することも明らかに(写真=右)
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