斬新すぎる“7スタイルPC”の実力は?――「dynabook KIRA L93/W9M」(使い勝手編)東芝入魂の超変形マシン(3/3 ページ)

» 2014年07月31日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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美しく高精細なディスプレイに充実のペン入力機能をプラス

dynabook KIRA L dynabook KIRA Vシリーズ譲りの高精細な13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載する

 dynabook KIRA Lは、明るく高精細な液晶ディスプレイを搭載していることも注目点の1つだ。画面サイズは13.3型ワイド、表示解像度は2560×1440ピクセル(WQHD)に対応し、画素密度は約221ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)に至る。画面を近くで見てもほとんどピクセルの粒が見えない精細な表示だ。

 dynabook KIRA Vシリーズと同様に、液晶テレビのレグザシリーズで培った映像技術を生かし、最適な色味を実現するため、出荷時には1台1台色調整を行っているという。簡易カラーマネジメントソフト「Chroma Tune for TOSHIBA」が付属し、使用するアプリケーションや作業環境に合わせて、色温度やガンマを変更できるのはクリエイティブユースにおいて便利だ。

 また、東芝独自の超解像技術(レゾリューションプラス)も導入しており、映像をフレームごとに分析して、シーンに応じた色補正や輪郭強調などの高画質化も行える。

dynabook KIRA Ldynabook KIRA L 簡易カラーマネジメントソフトの「Chroma Tune for TOSHIBA」が付属し、使用するアプリケーションや作業環境に合わせて、色温度やガンマを変化させられる(画像=左)。標準ではハリウッド映画などに採用される「Technicolor」基準色に準拠するように調整されている。「画面設定ユーティリティ」では、テキストサイズの変更など画面に関する設定が簡単に行える(画像=右)
dynabook KIRA Ldynabook KIRA L レゾリューションプラスの設定や、自動色調整の設定なども「画面設定ユーティリティ」で行なう(画像=左)。「画面設定ユーティリティ」など東芝オリジナルのユーティリティや各種設定は「デスクトップアプリメニュー」からアクセスする(画像=右)
dynabook KIRA Ldynabook KIRA L 東芝はdynabook KIRA Lの7つのスタイルと高精細液晶ディスプレイを活用できる用途として、クリエイティブユースを強く意識している。Adobe Photoshop Lightroom 5(画像=左)をはじめ、Corel VideoStudio X6 VE for TOSHIBA(画像=右)、Corel PaintShop Pro for TOSHIBA、CLIP STUDIO PAINT PROなどクリエイティブ系ツールが豊富についてくる
dynabook KIRA Ldynabook KIRA L キーボード奥にharman/kardonブランドのステレオスピーカーを内蔵している(写真=左)。音響ソフトウェアとしてはDTS Sound Studioが導入されており、モバイル系のPCとしては低音も聞いた迫力のあるサウンドが楽しめる(画像=右)

 液晶ディスプレイには10点マルチタッチ対応のタッチパネルを搭載しているほか、1024レベルの筆圧検知に対応したワコム製デジタイザを内蔵しており、ペンでの入力が可能な点も見逃せない。ペンは本体にスマートに収納できる細いペンと、持ちやすく太いペンの2種類が付属している。携帯用には邪魔にならない細いペン、しっかり書きたい場合は太いペンと使い分けられるのはありがたい。

 東芝では、書き心地を決める4つの要素として「ペンの滑らかさ(適度な抵抗感)」「筆跡の追従性」「ペン先の表示位置」「筆圧応答(筆圧に応じて文字が太くなる)」を挙げており、これらにこだわって最適化している。確かにWindowsタブレットのペン入力機能としては、書き味がとてもよい。適度な抵抗感があって滑らかで、追従性も良好だ。

dynabook KIRA Ldynabook KIRA L 本体にスマートに収納できる細いペンと、持ちやすく太いペンの2種類が付属している(写真=左)。細いほうのペンは、液晶ディスプレイ側のペンホルダーへ完全に収納して持ち運べる(写真=右)
dynabook KIRA Ldynabook KIRA L ペン先は適度な摩擦があり、滑らかな書き味だ(写真=左)。OneNoteでも快適に手書き入力が行なえた(画像=右)

打ちやすいBluetoothキーボードはスティックの搭載もポイント

dynabook KIRA L 本体から取り外せるBluetoothキーボードは、スティック型ポインティングデバイスの「アキュポイント」も搭載する

 本体から取り外せるBluetoothキーボードは約450グラム(実測値で約464グラム)ある。本体同様アルミボディでガッチリした作りだ。キー間隔が離れたアイソレーションデザインを採用し、公称キーピッチは19ミリ、キーストロークは1.5ミリだ。実測でのキーピッチは、横が19ミリ、縦が17ミリ弱で、少しだけ縦が窮屈な印象はある。

 キーボードの剛性感はしっかり確保され、強めにタイプをしても、たわむような感触はない。キートップには指が置きやすいよう緩やかなくぼみもついている。スイッチの感触も良好で、押下感は実に快適だ。キーボードにパームレストはないものの、薄型なので設置面をパームレスト代わりに使えるだろう。キーボードバックライトも抜かりなく内蔵している。

キーボードバックライトも内蔵している

 ポインティングデバイスには、標準的なタッチパッドではなく、スティック型の「アキュポイント」を搭載している。東芝のモバイルノートPCではかつて多くの機種に採用されていた実績あるポインティングデバイスだ。ホームポジションに手を置いたまま、軽く指に力を入れるだけでカーソル移動ができる。加速がつきすぎて止まれないということもなく、操作感は良好だ。

 ただし、独自のユーティリティなどは導入されていない。Windows 8世代のジェスチャー操作などはタッチパッドを想定しているため、エッジスワイプでチャームを表示するなどの操作は、画面に直接タッチして行うか、キーボードショートカットを用いる。

 取り外したBluetoothキーボードの公称バッテリー駆動時間は、待機時で約140時間、バックライト点灯時で約2.3時間、バックライト消灯時で約8時間だ。Bluetoothキーボードとしては少々短めと言える。PC本体に装着して充電する仕様で、充電時間は約3時間だ。


 以上、dynabook KIRA L93/W9Mの特徴を一通りチェックした。次回はPCとしてのパフォーマンスやバッテリー駆動時間、動作音、発熱などを順にテストしていこう。


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