OS X 10.10 Yosemiteの正式リリースから約1週間が経ちました。新機能やデザインについて感想が飛び交うなか、徐々に不具合やバグについての情報も出てきたようです。
実際に動作確認したわけではありませんが、「ユーザー辞書が消失」「IllustratorやPhotoshopの旧バージョンの動作がおかしい」「Microsoft Office for Macの挙動が変」などの不具合が、ネット上に寄せられています(参考:Apple サポートコミュニティ)。
不具合報告の中でも特に目にするのが、「Instant HotspotやHandoffがうまく動作しない」という声。iOS端末とのテザリングが簡単にできる「Instant Hotspot」や、デバイスから別のデバイスへ作業を引き継ぐことのできる「Handoff」は、OS X Yosemiteの目玉機能の1つ。楽しみにしていた人が多いぶん、うまく連係できずガッカリしている人が多いようです。
もしかしたら不具合ではなく、単に対応モデルではないのかも? 実はMacはBluetooth 4.0(BLE)に対応した以下のモデルでしか使えません。ちなみに、AirDropを使ってiOS端末とMac間でファイル共有する場合も、同条件が必要です。
アップル公式のサポート情報ページには記載がありますが、YosemiteやiOSの「連係」ページにはMacの条件一言も書いてないじゃないですかやだー!
自分のMacが対応しているか不明な場合は、「option」キーを押しながらメニューバーのアップルマークをクリックし、「システム情報…」を選択。「Bluetooth」の項目を開き、「Bluetooth 低エネルギー(BLE)」「Handoff」「Instant Hotspot」の欄を見れば、それぞれ対応しているかどうか確認できます。
iOSデバイスでは、iOS 8を搭載した以下のモデルに対応しています。
さらにInstant Hotspotを使うには、iOS 8.1が必要です。通信キャリアのテザリングオプションに入っているかも要確認。
これらすべての条件を満たし、MacとiOS端末側の設定を済ませたにもかかわらず動作しない場合は、不具合の可能性があります。今後のアップデートを待ちましょう。
アップグレード直後の不具合は恒例行事のようなもの。今回の報告を見ると、不具合の多かったOS X 10.9 Mavericksや、致命的なバグで公開中止になった先日のiOS 8.0.1に比べ、Yosemiteは割と優等生のようにも感じました。それよりInstant HotspotやHandoffの動作条件が複雑で脳内がパンクしそうです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.