次期APU“Carrizo”の概要が明らかに──「Future of Compute」現地速報カプコンゲームエンジンやFuturemarkのアップデートは?(2/2 ページ)

» 2014年11月20日 22時23分 公開
[本間文,ITmedia]
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3DMarkもPCMarkも2015年はメジャーアップデートに

 同じく、イベントに登場したFuturemark社長のオリバー・バルチック氏は、2014年に3DMarkのアップデートを実施して、MantleやDirectX 12の機能テストを実装する計画を示した上で、DirectX 12にフル対応する開発コード名“Dandia”(ダンディア)をWindows 10の市場投入にあわせて2015年にリリースする計画を明らかにした。

Futuremarkのバルチック氏が公開した3DMarkのロードマップ。2014年にはMantle対応のアップデートを実施し、2015年にはDirectX 12に対応した次期メジャーアップデートを行う予定だ(写真=左)。PCMarkも2015年にはWindows 10対応版にメジャーアップデートする予定だ(写真=右)

Mantle対応の技術テストにおけるパフォーマンス比較。DirectX 11環境に比べて7倍以上の性能を発揮する。また、この技術テストはDirectX 12のテストにも利用している

「FreeSync」対応4Kディスプレイはサムスン電子から

 AMDは2014年1月のCESで公開した「FreeSync」(フリーシンク)に対応したドライバを2015年1月に市場投入する。この技術では、4Kディスプレイなどでゲームプレイ時に描画が崩れるティアリングや、カクつきを抑える。なお、この技術に対応したディスプレイをサムスン電子などから5モデルが2015年に登場するという。

 同様の技術は、NVIDIAが「G-sync」としてすでに市場に投入しているが、FreeSyncはディスプレイ技術の標準化を進めるVESAが、DisplayPortの拡張規格として採用する計画で、追加のハードウェアやライセンス料などを必要としないオープンスタンダードな規格としてサードパーティ企業が利用できる。

 サムスン電子では、この技術に対応した3840×2160ピクセル表示の液晶ディスプレイとして「UE590」シリーズと「UE850」シリーズを投入する予定だ。それぞれのシリーズで23.6型と27型、そして、UE850では31.5型のモデルを用意する。

AMDは、4Kディスプレイなどのゲームプレイで描画が崩れるティアリングや、カクつきを抑える技術「FreeSync」(フリーシンク)に対応したドライバを2015年1月に投入する(写真=左)。サムスン電子は、2015年にFreeSyncに対応した液晶ディスプレイ5製品を発表する予定だ(写真=右)

AMDのFreeSync技術と、NVIDIAのG-Syncとの機能比較

 なお、同イベントの詳細は、明日21日に紹介する予定だ。

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