ASUSTOR製NASの販売代理店を務めるユニスターが法人向けセミナーを実施。「ASUSTOR NAS/SEAGATE HDDセミナー」と題したセミナーの第1部では、ASUSTORのNASキット「AS」シリーズをビジネス現場で活用するためのヒントや、製品を購入する際にモデル選びのポイントとなる部分が説明された。
セミナーに登壇したユニスターの越沼氏は、まずASUSTORが法人向けにラインアップしているモデルを紹介。主力として「AS50/51」シリーズと、「AS70」シリーズを取り上げ、「AS50シリーズとAS51シリーズの違いはCPUとメモリ容量。基本的に51シリーズのほうが性能は高いが、クライアントが少ない場合は50でもほとんど変わらないのでコストパフォーマンスはいい。一方、100人規模で利用する場合は、多人数で利用する際にパフォーマンスの低下が抑えられる51シリーズのほうが向いている」と説明し、「さらにCore i3を搭載するAS70シリーズなら動画編集を行う現場や大規模な人数でも十分な性能を発揮できるうえ、10Gカードを増設することでより高速なネットワーク環境を構築できる」と各モデルの特徴を解説した。

法人向けにはAS50/51シリーズ、AS70シリーズをラインアップ。さらにXeonを搭載するラックマウント型モデルも用意される。一方、コンシューマー向けにはAS3シリーズとAS2シリーズを用意。AS3シリーズはマルチメディア機能に特化したモデル、AS2シリーズはコスパ重視のモデルながら型番末尾に“E”が付くモデルはHDMI出力を備える続けて越沼氏は、ビジネス現場にASUSTOR NASを導入する際のポイントとして、利用人数で選ぶ視点と用途から選ぶ視点を提案。部門間などでの簡単なファイル共有サーバとしてならAS2/3シリーズで問題ないが、利用者の人数が多い、またはWebサーバなどを代替する場合は50/51シリーズ、また仮想ストレージなども視野に入れるならAS7シリーズ以上が向いているとした。
また、法人向け機能として、Windows ADとの連携や柔軟なアカウント管理、Amazon S3やGoogle Driveなどのクラウドストレージと連携できる多彩なバックアップ機能などを紹介。さらに独自のアプリマーケットであるApp Centralからビジネス向けアプリを導入して現場の用途に沿ったカスタマイズが可能な点や、IPカメラと連携してPCを使わずに監視カメラシステムが構築できる点などをアピールした。
このほか、最新ファームウェア「ADM 2.4β」で追加された新機能についても言及。5月に正式リリース予定のADM 2.4では共有フォルダの暗号化アルゴリズムが改良されるほか、リモートアクセス管理がより柔軟になり(国別IPではじくなど)、ADM File Explolerで直接動画再生も可能になるという。また、クラウドストレージとの連携では4月末ごろにOneDriveもサポートする予定があることも明らかにした。
越沼氏は最後に「ASUSTOR NASの特徴はエントリークラスでも基本的な機能はすべて搭載していること。某Q社と違う点を挙げるとすれば、同じ性能、または同じ機能で比較したときに価格帯が安く、よりコストパフォーマンスが高い」とアピールした。
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