日本ギガバイトは3月31日にマザーボードの日本国内正規代理店として旭エレクトロニクスと契約した。記者説明会では、旭エレクトロニクス代表取締役会長の深町光宏氏とGIGABYTE台湾本社Motherboard Business Unit 上級副社長のヘンリー・カオ氏が、それぞれ、自作PC業界の今後の見通しについて語ったほか、1月の2015 International CESで発表したIntel X99 Express搭載ハイエンドマザーボードの概要を紹介した。
深町氏は、日本ギガバイトの正規代理店となることで、これまで取り扱ってきたインテル、マイクロソフトに加えてより広いユーザーに向けた製品を提供できるようになると期待を述べ、カスタマーサポートなどの高度なサービスを提供していくと語った。また、日本ギガバイトとともに日本の自作PC市場の活性化とGIGABYTE製マザーボードのシェア拡大にも努めたいとしている。
カオ氏は、旭エレクトロニクスと日本ギガバイトの連携で日本の自作PC市場を再び活性化すると訴えた。この2年間、世界の自作市場でGIGABYTEのマザーボードビジネスは好調であった一方で、日本市場では、改善すべき課題が多々あることを認識しているという。その上で、日本のユーザーは、品質や性能、耐久力、サービスが高いレベルで要求してくるが、旭エレクトロニクスと連携することで、GIGABYTEは日本で必ず成功すると訴えた。
2015年はPC市場が大きく変化する1年になるというカオ氏は、ワールドワイドでPCの需要が落ち込む見通しであるが、自作PC市場はこの数年の通り堅調であると主張する。カオ氏はその根拠として、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが広く普及して性能が向上するほど、ユーザーは、モバイルデバイと連動するPCが必要になり、かつ、より高性能であることを望むようになると説明した。さらに、高性能なデスクトップPCには、優れたマザーボードが必要で、GIGABYTEは、高い信頼性と安定性、耐久性、そして、高性能を実現するマザーボードを提供できると訴えた。
Intel X99 Expressチップセット搭載マザーボードとして紹介したのは、「X99-SOC Champion」「X99-Gaming P」「X99-UD4P」「X99-UD3P」などのハイエンドラインアップだ。X99-SOC Champiion以外は2015 CES以降に追加した「Champion」シリーズになる。日本GIGABYTEは、Championシリーズのアドバンテージとして「DDR4サポート」「XMP最適化によるメモリクロック3200MHzの対応」を挙げている。
なお、Championシリーズの出荷は2015年5月を予定しているが、日本市場に投入するモデルは現時点で未確定ととしている。日本ギガバイトでは、日本の自作PC市場の動向を見て決めたいと語っている。
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