米AMDは、6月16日(現地時間)に新しいGPUのラインアップとして、「R9 Fury」シリーズに「Radeon R9 300シリーズ」「Radeon R7 300シリーズ」を発表した。Radeon R9 Furyシリーズは、これまでコード名“Fiji”として開発を進めていた。ラインアップは、「Radeon R9 Fury X」と「Radeon R9 Fury」、「Radeon R9 Nano」、そして、“Fiji”GPUをデュアルで搭載するハイエンドモデルを予定している。Radeon R9 Fury Xの出荷予定は6月24日で価格は649ドルとなる。
Radeon R9 Furyシリーズは、「HIGH-BANDWIDTH MEMORY」(HBM)技術を導入し、メモリ幅が4096ビットと従来のGDDR5採用GPUと比べて3倍以上を確保。プロセスルールは28ナノメートルを採用する。APIではDirectX 12.OpenGL 4.5、OpenCL 2.0、そして、Mantleをサポートする。
Radeon R9 Fury Xのリファレンスデザインではカードサイズが7.5インチで液冷機構を搭載する。映像出力インタフェースとしてHDMIと3基のDisplayPortを備える。また、Radeon R9 Nanoのリファレンスデザインでは、Mini-ITXフォームファクタのマザーボードに搭載できるようにカードサイズを6インチに収めた。Radeon R9 Nanoのワット当たり処理能力はRadeon R9 290Xと比べて2倍になるという。
AMDはWebページでRadeon R9 Fury XとRadeon R9 300シリーズの主な仕様を公開している。それによると、Radeon R9 Fury Xのコアクロックは1050MHz以上、Stream Processing Unitの数は4096基(64 Compute Units)、外部補助電源の構成が8ピン2基となっている。
GPU | R9 Fury X | R9 390X | R9 390 | R9 380 |
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HBM対応 | Yes | No | No | No |
GPU動作クロック | 1050MHz以上 | 1050MHz以上 | 1000MHz以上 | 970MHz以上 |
グラフィックスメモリ | 4Gバイト(HBM) | 8Gバイト(GDDR5) | 8Gバイト(GDDR5) | 4Gバイト以上(GDDR5) |
メモリ帯域 | 512Gバイト/秒 | 384Gバイト/秒 | 384Gバイト/秒 | 182.4Gバイト/秒 |
メモリ幅 | 4096ビット HBM | 512ビット GDDR5 | 512ビット GDDR5 | 256ビット GDDR5 |
Stream Processing Unit | 4096基(64 Compute Units) | 2816基(44 Compute Units) | 2560基(40 Compute Units) | 1792基(28 Compute Units) |
外部補助電源コネクタ | 8ピン×2基 | 8ピン+6ピン | 8ピン+6ピン | 6ピン×2基 |
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