「MADOSMA」が最新の8.1 Update 2に対応――親切なAPN設定、BluetoothテザリングもOK新色の計画も(2/2 ページ)

» 2015年06月23日 11時16分 公開
[山口健太ITmedia]
前のページへ 1|2       

Windows Phone 8.1というOSの位置付けに注意

 このようにMADOSMAは、Windows Phone端末として最新バージョンのOSを利用できることが分かった。とはいえ、まだ購入を迷っている人にとって、Windows Phone 8.1というOSには注意すべき点も少なくない。

 Windows Phoneに抱かれがちな「間違った期待」の筆頭に挙げられるのが、Windowsアプリの動作だ。PC向けWindows用に作られたデスクトップアプリは、Windows Phoneでは一切動作しない。

 たしかにWindows Phone 8以降、OSのコア部分はPCとモバイルで統合が進んでいるものの、プロセッサやユーザーインタフェースは大きく異なる。この「デスクトップアプリが動作しない」という点は、Windows 10 Mobileになっても変わらないと考えてよいだろう。

 Internet ExplorerやMicrosoft Officeの仕様も、Windows Phoneでは大きく異なる。Flashを利用したゲームやWebコンテンツは利用できない。また、Microsoft Officeを搭載するとはいえ、デスクトップ版とは異なるモバイル版であり、基本的な表示・編集機能のみを搭載する点に注意したい。

 もしMADOSMAがWindows 10 Mobileへのアップデートに正式対応すれば、これらの制限の一部は緩和される可能性がある。マウスコンピューターはWindows 10 Mobileへの対応に向けて作業を進めており、今後のアナウンスが期待される。

NTTドコモのほか、主要MVNOのAPNを網羅

 次に、MADOSMAの通信方式を見ていこう。スペックシートでは、LTEはBand 1(2100MHz帯)/3(1800MHz帯)/19(800MHz帯)に対応するとしている。メーカーではNTTドコモやドコモ系のMVNOによるSIMカードの使用を推奨している。

 国内向けのMADOSMAならではの機能として、手動でAPNを入力する以外にも、国内の主要な通信事業者のAPNがプリセットとして用意されている。iPhoneやAndroidとは異なり、まだWindows Phone用の設定マニュアルなどが少ないことを想定しての親切設計だ。また「みおふぉん」で知られるIIJmioは動作確認端末のリストにMADOSMAを追加するなど、MVNO側にもWindows Phoneを歓迎する姿勢がみられるのは嬉しい点だ。

photophoto MADOSMAにプリセットされている通信事業者のリスト。NTTドコモや、人気の高いMVNOを網羅していることが分かる

 ドコモのネットワークを利用する上で気になるのは、Band 21(1500MHz帯)に対応していない点だ。ただ、東京都内で使用した限りでは、高層階や地下鉄などでも大きな問題を感じることはなかった。音声通話はVoLTEのようなクリアな音声は得られないものの、標準的な使い心地と言えよう。

 テザリングも問題なく利用できた。Windows PhoneはWi-Fiホットスポット機能に対応しており、さらにWindows Phone 8.1 Update 1では、Bluetoothによるテザリング機能も加わった。

 実際に「ぷららモバイルLTE」のSIMカードでBluetoothテザリングを試したところ、下り0.8Mbps/上り1.4Mbpsと、Wi-Fiテザリングよりわずかに遅いものの、実用的な速度となった。

photo Windows Phone 8.1 Update 1では「Bluetooth PAN」によるテザリングに対応した。Wi-Fiに比べて速度は限定的だが、消費電力の低さや「Wi-Fiをふさがない」という点でも利用価値はある

 次回は、Windows Phoneアプリの現状や日本語ローカライズなど、MADOSMAが抱えている課題と思われる部分を中心に見ていきたい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー