これまでの「タッチ」操作に加えて、「強く押す」(以下、強押し)と「さらに強く押す」(以下、押し込み)という操作にも対応した3D Touch。これでどんな操作の快適化が図れるのだろうか。
タッチ&トライコーナーが混雑し、すべての機能を確認できたわけではないが、会場で確認した限りでは、ホーム画面で例えば、以下のような操作が可能だ。
このようにホーム画面のアイコンにおける3D Touchの利用は、
と言った用途に使われることが多そうだ(基本的には、3D TouchのAPIはiOS 9のリリースと前後して開発者に公開され、開発者がある程度、自由に発明できるようだ)。
と、ここまでは強押しだけでできる操作だが、それではさらに強く押す「押し込み」操作はどのように役立つのか。
その恩恵を最も感じるのが「Peek & Pop」という操作だ。
例えば、iOS 9標準の「メール」アプリが、これに対応している。メールの一覧表示には、個々のメールで最初の数行が表示される。しかし、それを見ただけでは大事なメールか分からないときがある。
そんなときに行うのが「Peek(のぞき見)」操作だ。気になるメールを強押しすると、メール一覧表示の状態を背景に保ったまま、その上に選択したメールの長めのプレビューが表示される。
Peekしたメールが重要でなければ、指を離すと、プレビューが消えて、そのままメール一覧表示に戻ることができる。
こうやって次々と気になるメールをのぞいていって「これはちゃんと読んで返事も書きたい」というメールを見つけたら、今度は次の「Pop」実行のための操作を行う。既にPeek操作で強押し中の親指を、さらにもう1段階強く押し込むのだ。
すると、背景に表示されていたメールの一覧表示が消え、選んだメールがプレビュー状態から開いている状態(フラグや返信、フォルダ分けなど完全な操作ができる状態)に切り替わる。
この操作はいわば、雑誌の端を手でつまんでパラパラとめくりながら、気になるページでつまんでそのページを開く、流し読みするといった流れをデジタルで再現した感覚の操作で、スマホ操作の歴史を変えてしまう操作の1つとなりそうだ。
同様の機能は「Instagram」の次期バージョンもサポートするようだ。次期Instagramアプリでは、投稿された写真の一覧表示で気になる写真の上に指を置いて強く押し込むと、それが拡大表示され、気に入って「いいね」を押したり、コメントをしたくなったら、さらに強く押し込むとその写真が開く。
※記事初出時、「Pop」機能の説明に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします(2015年9月13日22時/PC USER編集部)
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