「iPhone 6s」を林信行が読み解く――これは“羊の皮をかぶった狼”であるApple新製品のすべて【特大版】(3/6 ページ)

» 2015年09月13日 17時30分 公開
[林信行ITmedia]

今後のスマホ操作を変える「Peek & Pop」という可能性

 これまでの「タッチ」操作に加えて、「強く押す」(以下、強押し)と「さらに強く押す」(以下、押し込み)という操作にも対応した3D Touch。これでどんな操作の快適化が図れるのだろうか。

 タッチ&トライコーナーが混雑し、すべての機能を確認できたわけではないが、会場で確認した限りでは、ホーム画面で例えば、以下のような操作が可能だ。

  1. 「電話」アプリを強押しすると、(おそらく)最近、電話をかけた相手の名前の一覧がメニューに表示される。名前を選ぶと、すぐさま相手に電話がかかる
  2. 「カメラ」アプリを強押しすると、セルフィーの撮影、ビデオの撮影、スローモーションの撮影、写真の撮影といった項目が現れ、それぞれに対応したカメラモードでいきなり撮影準備が整う
  3. 「メモ」アプリを強押しすると、新しいメモを作るための項目や写真撮影(撮った写真がメモとして保存される)、手描きメモの作成といった項目が表示される。
  4. 「設定」アプリを強押しすると、先に書いたようにiPhoneが2回振動して何もショートカットが用意されていないことが分かる(これだけは納得がいかなかった。「インターネット共有」機能のオン/オフなど、よく使う設定項目がメニューから選べてもよさそうなものだが……これが、会場のデモ機の問題なのかは現時点では不明だ)
  5. 次期「Facebook」アプリのアイコンを強押しすると、投稿や写真の撮影、現在地の投稿(チェックイン)、検索機能を直接呼び出せる
iPhone 6S 「電話」アプリを強押しすると、(おそらく)最近、電話をかけた相手の一覧がメニューに表示される
iPhone 6S 「カメラ」アプリを強押しすると、セルフィーの撮影、ビデオの撮影、スローモーションの撮影など、撮影モードのメニューが現れる
iPhone 6sで3D Touch機能を試してみた。ホーム画面のアイコンを強押しすると、関連したメニューが表示され、目的の機能に素早く到達できる

 このようにホーム画面のアイコンにおける3D Touchの利用は、

  1. 履歴から前に行った操作を繰り返す
  2. 多機能アプリを目的のモードに切り替えて起動する
  3. 新規項目を作成する

 と言った用途に使われることが多そうだ(基本的には、3D TouchのAPIはiOS 9のリリースと前後して開発者に公開され、開発者がある程度、自由に発明できるようだ)。

 と、ここまでは強押しだけでできる操作だが、それではさらに強く押す「押し込み」操作はどのように役立つのか。

 その恩恵を最も感じるのが「Peek & Pop」という操作だ。

 例えば、iOS 9標準の「メール」アプリが、これに対応している。メールの一覧表示には、個々のメールで最初の数行が表示される。しかし、それを見ただけでは大事なメールか分からないときがある。

 そんなときに行うのが「Peek(のぞき見)」操作だ。気になるメールを強押しすると、メール一覧表示の状態を背景に保ったまま、その上に選択したメールの長めのプレビューが表示される。

iPhone 6S 3D Touchが実現する「Peek」機能。「メール」アプリの一覧で気になるメールを強押しすると……
iPhone 6S このように、メール一覧表示の状態を背景に保ったまま、その上に選択したメールの長めのプレビューが表示される。これがPeek(のぞき見)という新しい操作だ

 Peekしたメールが重要でなければ、指を離すと、プレビューが消えて、そのままメール一覧表示に戻ることができる。

 こうやって次々と気になるメールをのぞいていって「これはちゃんと読んで返事も書きたい」というメールを見つけたら、今度は次の「Pop」実行のための操作を行う。既にPeek操作で強押し中の親指を、さらにもう1段階強く押し込むのだ。

 すると、背景に表示されていたメールの一覧表示が消え、選んだメールがプレビュー状態から開いている状態(フラグや返信、フォルダ分けなど完全な操作ができる状態)に切り替わる。

iPhone 6S Peekしたメールをさらにもう1段階強く押し込むと、選んだメールがプレビュー状態から開いた状態に切り替わる。これが「Pop」操作だ
3D Touchが実現する「Peek(のぞき見)」と「Pop」の操作。「メール」アプリでメール一覧を強押しすると、Peek機能によりプレビューが表示され、そこから強く押し込むとPop機能によりメール編集画面へ切り替わる

 この操作はいわば、雑誌の端を手でつまんでパラパラとめくりながら、気になるページでつまんでそのページを開く、流し読みするといった流れをデジタルで再現した感覚の操作で、スマホ操作の歴史を変えてしまう操作の1つとなりそうだ。

 同様の機能は「Instagram」の次期バージョンもサポートするようだ。次期Instagramアプリでは、投稿された写真の一覧表示で気になる写真の上に指を置いて強く押し込むと、それが拡大表示され、気に入って「いいね」を押したり、コメントをしたくなったら、さらに強く押し込むとその写真が開く。

※記事初出時、「Pop」機能の説明に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします(2015年9月13日22時/PC USER編集部)

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