クーラーマスターは、9月15日にPCケースの新シリーズ「MasterCase 5シリーズ」を発表した。出荷開始は9月18日の予定だ。MasterCase 5シリーズは対応パーツを利用することでPCケースのシャドウドライブ、クーラーユニット、フロントパネル、トップパネルをユーザーの利用目的と好みに合わせてカスタマイズできる。
MasterCase 5シリーズのラインアップでは標準で付属するパーツの種類によって異なるモデルを用意する。9月18日に出荷するのは「MasterCase 5」と「MasterCase Pro 5」だ。実売予想価格は税別でそれぞれ2万円前後と2万4000円前後。
パーツは別売りもする。「Side Window Kit」はMasterCase 5シリーズのサイドパネルをアクリルウインドウにするパーツだ。「Top Cover Kit」は天板に取り付けるカバーで、MasterCase 5シリーズ専用の水冷キット冷却水タンクを収容できるようにデザインしている。3.5インチHDD Bracket 3-Bayは3.5インチサイズドライブベイ3基を内部に増設する。同様に、3.5インチHDD Bracket 2-Bayは2基の増設が可能だ。ドライブベイパーツでは、2.5インチ SSD Bracketも用意する。税別の実売予想価格は、それぞれ3700円前後、2600円前後、2300円前後、2100円前後、700円前後。
クーラーマスターは、MasterCase 5シリーズのコンセプトについて、自作PCにおける作る楽しさを主眼に置いていると説明する。自由度の高いシステム構成を可能にするため、「FreeFromモジュラー設計」と呼ぶ方式を取り入れ、ジョイントパーツの採用と冷却ファンの固定範囲を拡大することで、カスタマイズとアップグレード、調整機能の実装を実現した。
カスタマイズ性では、アクリルのサイドパネルやフード状のトップパネルを用意して見た目の印象も変更できるようにしたほか、取り外し式のシャドウベイパーツで、ストレージの搭載台数を増やして大規模RAIDの構成や、ハイエンドグラフィックスカードや大型クーラーユニットと干渉しないようにシャドウベイを取り外すこともできる。
MasterCase 5用パーツは、ケース内部で取り付け場所を自由に調整できる「クリップ アンド クリックパネル」を採用するので、搭載する拡張カードやデバイス、クーラーユニットのサイズによってレイアウトを自由に変更できる。フロントパネルやリアパネルのケースファンの設置場所も変更できるので、内部のエアフローを考慮したレイアウト調整も可能だ。
MasterCase 5とMaster Case Pro 5の主な仕様は以下の通りだ。
製品名 | MasterCase 5 | MasterCase Pro 5 |
---|---|---|
カラー | メタリックダークグレイ(外装)、ブラック(内装) | |
材質 | SECC、プラスチック | |
重さ | 10.6キロ | 10.7キロ |
サイズ | 235(幅)×548(奥行き)×512(高さ)ミリ | 235(幅)×548(奥行き)×512(高さ)ミリ |
フォームファクタ | ATX、micro ATX、Mini-ITX | |
拡張スロット | 7 | 7 |
ドライブベイ | 5.25インチ×2基、3.5インチ×2基、2.5インチ×2+2基 | 5.25インチ×2基、3.5インチ×5基、2.5インチ×2+5基 |
インタフェース | USB 3.0×2基、オーディオ | USB 3.0×2基、オーディオ |
付属ケースファン | フロント140ミリ、リア140ミリ | フロント140ミリ×2基、リア140ミリ |
対応ケースファン | フロント120/140ミリ×3基、トップ120/140ミリ×2基、リア120/140ミリ | フロント120/140ミリ×3基、トップ120/140ミリ×2基、リア120/140ミリ |
対応水冷ラジエータ | フロント240/280ミリ、リア120/140ミリ | フロント240/280ミリ、トップ240ミリ、リア120/140ミリ |
サイドパネル | スチールパネル | アクリルウインドウパネル |
発表当日にクーラーマスターが行った説明会では、現在開発中のオプションパーツや、MasterCase 5シリーズの上位モデル「MasterCase Maker 5」の展示も行っていた。
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