予想以上に本体温度が下がった! 「ルーター冷却スタンド」で無線LAN機器の熱対策なんだか“ファンな”ヤツを試してみよう(2/2 ページ)

» 2015年11月16日 20時25分 公開
[山口恵祐, 矢野渉ITmedia]
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実際にどのくらい無線LANルーター本体の温度が下がるのか試した

 早速、筆者の自宅に設置している無線LANルーターに上海問屋のルーター冷却スタンドを取り付けて温度がどれくらい下がるのかを試してみた。

 まずは何も手を加えていない状態で無線LANルーター本体の表面温度を放射温度計で測ってみると、結果は35.2度だった。11月も後半に入り、気温もだいぶ下がってきているのでこの程度で済んでいるが、夏場はもう少し高い温度を示すだろう。ちなみにこの温度はテレビ(液晶パネル)の表面温度よりも高い数値だ。

通常時の表面温度 通常時の表面温度は35.4度
テレビの液晶パネル テレビの液晶パネルより無線LANルーター本体の表面のほうが熱い

 続いてルーター冷却スタンドをセットした状態で表面温度を計測した。LANケーブルの配線の都合でポールは利用していない。ポールは自由に取り外しできるので環境に合わせて柔軟に対応できるのがいいところ。

 ルーター冷却スタンドの電源はUSBを利用するため、無線LANルーターにUSBポートが備わっている場合は直接電源を取ることができる。USBケーブルを差せばすぐにファンが動作する仕様だ。

 ファンの動作音は控えめながらも、周囲にいれば確実に聞こえる程度。リビングに設置するのを奥さんが嫌がる可能性は……ある。筆者に奥さんは……いない。

USBポートが備わっているモデル 最近の無線LANルーターには、外付けHDDなどを接続できるUSBポートが備わっているモデルが多い。ルーター冷却スタンドの電源供給元として利用できる
設置完了 設置完了

結果は?

 ルーター冷却スタンドのセッティングが終わったので、10分ほどファンを回したあとに再度本体の表面温度を測ってみた。すると放射温度計は29.6度を示し、本製品を使っていない状態から5.6度も温度が下がっていることを確認できた。

ルーター冷却スタンド ルーター冷却スタンドを利用したところ、29.6度まで温度が下がった

 このように、無線LANルーターを冷却するのに非常に有用であることを実感した。電源もUSBポートから取ることができ、設置の煩わしさもない。使い勝手も悪くない。

ルーター冷却スタンド 念のため、ルーター冷却スタンドを外してしばらく動作させた後に再度表面温度を測ってみると、35.4度まで上昇していた。やはりルーター冷却スタンドの効果はアリだ

 もちろん、無線LANルーター以外にも活躍の場はありそうだ。実はスタンド部分がアルミ製になっており、触るとひんやりするのだ。つまり、スタンドに冷やしたいデバイスを密着できればファンと二重に冷却効果が期待できる。無線LANルーターはもちろん、スタンドの使い方次第でいろいろな機器の冷却に役立ちそうだ。

ルーター冷却スタンド ポールを2本だけ設置すると、スマートフォンを固定するのにちょうどよい。3Dを多用することで本体の発熱が気になるゲームも快適にプレイできるようになった

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