ストレージは上半期もインテル「SSD 750」シリーズがヒットするなどSSDの躍進が目立っていたが、下半期に入ってもその流れは途切れなかった。8月末に話題を集めたのは、2.5インチSSD、およびコンシューマ向けSSDの最大容量となるサムスン「850 EVO MZ-75E2T0B/IT」だ。登場時の価格は10万円前後。
入荷したパソコンハウス東映は「同シリーズの1Tバイトモデルと容量単価がほとんど変わらないので、普通に売れています」と話していた。その1週間後には上位シリーズの2Tバイトモデル「850 PRO MZ-7KE2T0B/IT」も13万円前後でデビューしている。
さらに、10月下旬にはHDDの最大容量と同じ8Tバイトの2.5インチSSDの受注販売もみられるようになった。ノバチップスの「NS370」で、価格は136万800円となる。
取り扱うオリオスペックは「インテルのSSD 750シリーズは個人でも複数枚買いする方がいらっしゃいましたが、NS370はさすがにそうした“ロマン買い”は無理でしょう」と話していた。なお、同店はPCI Express x4接続の10Tバイトモデル「NS570」も受注している。価格は204万1200円也。
もう1つ見逃せないのがM.2 SSDの進化だ。Skylakeと対応マザーが主流になるにつれ需要は順調に伸びていったが、とりわけ注目を集めたのがNVMeタイプだ。10月下旬、M.2 SSDで初のNMVeタイプとして、サムスンの「SM951 MZVPV256HDGL-00000」(256Gバイト/2万5000円前後)と「SM951 MZVPV128HDGM-00000」(128Gバイト/1万6000円前後)が登場し、まもなくして加わった512Gバイトモデルも含めて街全体で売り切れが続出するほどの売れ行きをみせた。
当時、BUY MORE秋葉原本店は「Windows 7をインストールするのは難易度が高いですが、Skylakeに8.1や10を入れるなら超高速なブート環境が得られるので、この反響は理解できます。サムスン以外はNVMeタイプの発売時期もまだ確定していない段階ですから、しばらくは人気が集中するでしょう」と話していた。
その後、11月下旬には、同じくサムスンからリテール版のNVMe M.2 SSD「SSD 950 PRO」シリーズが売り出され、年末に向けてそちらが主流になっていた。価格は256Gバイト「MZ-V5P256B/CS」が3万円前後、512Gバイト「MZ-V5P512B/CS」が5万2000円前後だ。
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