Windows 10の発売時期が「今夏」から「8月1日」に変わる直前の7月中旬、特価攻勢が続くWindow 8.1/8.1Proを尻目に、アキバ全体でWindows 7の売り切れが目立つようになった。
某ショップは「一時的でなく、これからも買いにくくなると思います。サポート期間が短くなっている7はそろそろ市場在庫を減らそうというマイクロソフト側の意向を感じますね」と語る。
このように従来ラインアップの在庫整理が進むなかで、7月25日にDSP版Windows 10の予約受付が始まり、同時に8月1日0時からの深夜販売イベントの告知ポスターが複数の店舗で見られるようになった。
深夜販売の反響はベテラン店員ですら読めない状況だったが、ふたを開けてみるとコアユーザーを中心に500〜600人が集結。
BUY MORE秋葉原本店のスタッフは「集まった人の数は8と比べて少なかったですけど、投入した予算を考えると個人的には成功だと思います。今回は草の根で盛り上げていったところがありますから」と満足げに話していた。
発売直後はDSP版「Windows 10 Home」と「10 Pro」ともに一時的な品薄状態となったがすぐに回復し、根強い人気の7とともにOSのメインストリームを担うようになる。PCパーツとのセット購入が前提になるが、当初の価格は10 Homeが1万7000円前後〜、10 Proが2万4000円前後〜だった。
なお、DSP版を追って登場したリテールパッケージ版とダウンロード版のWindows 10は下位のHomeが1万5000円前後と安かったため、一時期はDSP版10 Homeの取り扱いを中止して、パッケージ版のみを扱うスタンスのショップもみられた。
この逆転現象は11月初頭にマイクロソフトがパッケージ版とダウンロード版の価格を引き上げる改定を実施したことで解消されたが、値上げによる解決だったため、街からは不満の声が聞かれた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.