グラフィックスカードのトレンドは上半期に登場したモデルが中心になって形成されたところがあるが、下半期にも複数のGPUが登場している。AMDからは7月中旬にFURY Xの下位モデル「Raeon R9 FURY」、9月中旬に省エネ性能を高めた「Radeon R9 nano」搭載カードが売り出され、それぞれ評判になった。
対するNVIDIAは下位ラインアップとして「GeForce GTX 950」搭載カードを8月下旬に投入している。
9月当時、パソコンSHOPアークは「電力単位でみるとRadeon R9 nanoは現行最強といえます。NVIDIAに負けないラインアップが出てきたのは嬉しい限りですね。あとはどれだけ供給を安定させて旬を逃さないかというところかもしれません」と話していた。
そのほかのジャンルを見ると、NASキットは年間通して複数の店舗で売れ行きが伸びていると言われていた。1〜4ベイタイプの家庭向けモデルがよく売れており、秋以降も4K映像のデコード性能に定評があるSynologyの2ベイモデル「DiskStation DS216Play」(10月発売/4万円前後)や、HDD組み込み済みのQNAP製NAS「TAS-168」「TAS-268」(11月発売/4万3000円弱と5万8000円弱)など、ヒット作が複数みられる。
アクセサリ類では、10年振りともいえる光モノブームの再興も秋以降に目立ってきている。とりわけサーマルティクの光るファン「Riing 256Color LED」シリーズは10月の発売以降、「汎用ファンとしては異例のロングヒット」(TSUKUMO eX.)を続けている。そうした新たなブームが2016年の新たな動きにつながるかもしれない。
11月20日にはゲームデバイス専門のドスパラ秋葉原別館がオープンするなど、自作街として新たな展開も見られる。2015年を振り返るとともに、2016年の盛り上がりに期待を込めてタイピングを止めたい。
今年のアキバで購入したのは、一時キャッシュ用の128GバイトSSDと非ゲーマー には明らかにオーバースペックなGeForce GTX 970カード。あとは、仕事が落ち 着いたらDSP版Windows 10 PROを買おうと思っていたら年の瀬に来てしまった。 皆さん、よいお年を。
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