水冷・ファンレスのCore i搭載2in1「Switch Alpha 12」 Acerが599ドルで発売へSurface Pro対抗の有力モデル登場か

» 2016年04月22日 15時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 台湾Acerは4月21日(現地時間)、米ニューヨークで開催したプレスイベントで、水冷式の冷却機構を備えるWindows 10搭載2in1デバイス「Switch Alpha 12」を発表した。5月に中国で、6月に北米で発売する。米国での販売価格は599ドル(約6万6000円)から。日本での発売は未定だ。

 switch 1 台湾Acerが発表した「Switch Alpha 12」

 液晶ディスプレイは、解像度2160×1440ピクセルの12型IPSパネル(アスペクト比3:2)を搭載。これはMicrosoftの「Surface Pro 3」と同じ画面サイズ、解像度だ。このディスプレイはマルチタッチに対応し、別売の筆圧対応ペン「Acer Avtive Pen」はWindows 10の2016年夏のアップデートで追加される新機能「Windows Ink」に対応する。

 プロセッサはIntelの第6世代Core i3/i5/i7を採用。2in1向けで省電力優先のCore Mではなく、より処理性能が高い薄型ノートPCで主流のCore iを搭載しながら、水冷式の冷却機構を備えることで、ファンレス設計による高い静音性を実現したという。

 switch 2 なんと水冷式の冷却機構を採用。内部構造には液冷のタンクも見られる

 本体サイズは292.1(幅)×201.4(奥行き)×15.85(高さ)ミリ、重さは1250グラム(マグネット式のキーボード装着時)。タブレット単体としては厚さ9.5ミリ、重さ約900グラムとなっており、水冷機構が厚さと重さに影響を与えているようだ(参考までに、同画面サイズのSurface Pro 3は9.1ミリ厚、約800グラム)。ノートPCおよびタブレットとしての使い方の他に、キックスタンドも付いており、傾きを無段階に調整して使える。

 switch 3 キックスタンドは傾きを調整できる

 メモリは4/8GB、SSDは128/256/512GBを用意。microSDメモリーカードスロットやイン/アウトカメラも備える。通信機能はBluetooth 4.0とWi-Fi(IEEE802.11ac/a/b/g/n)、WiGig(IEEE802.11ad)をサポートし、端子類はUSB 3.1 Type-C(5Gbps/Gen.1)×1、USB 3.0(Type-A)×1、音声入出力を装備する。

 WiGigでワイヤレス接続するドッキングステーション「Acer ProDock Wireless」も発売する。これにより、HDMI、DisplayPort、アナログRGB(D-Sub)、USBなどを追加することが可能だ。

Acerが公開した製品紹介ムービー

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