Pavillion 15-cc000シリーズのパフォーマンスモデルは128GBのSSD(シリアルATA M.2接続)と1TBのHDD(SATA接続・5400回転/分)のデュアルドライブ構成となっている。出荷時の構成では、SSDが「起動ドライブ」として設定されており、HDDには「OEMパーティション(メーカー独自のリカバリー領域)」が設けられている。「起動は読み込み速度の速いSSD、バックアップやデータ保存は容量の大きいHDD」という合理的な使い分けをしている。
今回使った15-cc001TXでは、Samsung製SSD「MZNTY128HDHP」と東芝デバイス&ストレージ製HDD「MQ01ABD100」を搭載していた。それぞれシリアルATA接続のSSD、HDDとしては申し分ないパフォーマンスを発揮している。
Pavillion 15-cc000シリーズが搭載するCPUは、スタンダードモデルがCore i5-7200U(2.5〜3.1GHz)、パフォーマンスモデルがCore i7-7500U(2.7〜3.5GHz)となっている。パフォーマンスモデルでは、外部GPUとして「NVIDIA GeForce 940MX」(グラフィックメモリ4GB)も搭載している。
実際のパフォーマンスを調べるべく、総合PCベンチマークソフト「PCMark 8」と3Dベンチマークソフト「3DMark」(共にFuturemark製)で15-cc001TXのベンチマークを取ったところ、以下のような結果となった。
以前レビューした、同じCPUを搭載する「HP 17-x116TX」と比較すると、満遍なくベンチマークを取る「PCMark 8 Home」テストでは若干スコアが劣っている。しかし、利用シーンを絞ったテストを行う「PCMark 8 Work」「PCMark 8 Creative」や、3DMarkの各テストについては15-cc001TXの方が良好な結果を得られた。
ハイエンドなデスクトップPCやゲーミングノートPCにはかなわないが、そこそこの3Dゲームは快適にプレイできるはずだ。GPUアクセラレーションに対応する画像・動画編集アプリのパフォーマンス向上も期待できる。
今回レビューした15-cc001TXは「基本は家の中・たまに外で使うノートPC」としては良い出来だ。バッテリーの連続稼働時間は約9時間(JEITA 2.0基準)と、少し外で使う分には十分な容量となっている。ただし、このモデルはメインメモリが「8GB×1」のシングルチャネル構成となっている上、本体の構造上後からのメモリ増設が難しくなっている点に注意が必要だ。
「メインメモリがもっとほしい!」「ちょっとでもパフォーマンスを上げたい!」という場合は、メインメモリを「8GB×2(計16GB)」のデュアルチャネル構成にした「15-cc002TX(モダンゴールド)」「15-cc004TX(ロイヤルブルー)」も用意されている。Web直販の標準価格は13万1800円(税別)で、メインメモリ以外のハードウェア構成は15-cc004TX/cc003TXと同一となる。
上質な見た目のノートPCがほしい人は、ぜひHP Pavilion 15-cc000シリーズを検討してみてほしい。
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