第5世代V-NANDの優位が歴然! PCI Express SSDの新定番「970 EVO Plus」の爆速性能を確かめる(3/3 ページ)

» 2019年01月31日 06時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
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ファイルコピー中の温度

 150GBのファイルコピー中のSSD温度の推移を記録した。冷却の状況は、室温22℃の室内で、SSDはM.2ヒートシンクなどは利用せずに使い、マザーボードはPCケースには組み込まない状態で利用し、マザーボード右辺から約20cmの距離(PCケース前面ファンを想定した位置)から9cmファン(800rpm)で微風を当てている。温度の計測は、HWiNFO64で行い、2種類表示されるうちの高い温度を記録している。

 結果は下のグラフの通りで、970 EVO Plusと970 EVOに大きな違いは見られなかった。970 EVO Plusの方が20秒ほど速くコピーが終了し、最後は温度上昇が止まっているため、最大温度は970 EVOの方が高いが、全体的にはほとんど変わらない。微妙な結果ではあるが、性能が向上しているのに温度が据え置きという点は評価できるだろう。安心して利用したい場合は、M.2ヒートシンクの利用など放熱に対して何らかの工夫をした方がよいだろう。

150GBのファイルコピーを行った際の2分間の温度推移。970 EVO Plusは少し早く終わる

NVMe SSDの新定番となりそう

 テスト結果から分かるのは、第5世代V-NANDの優位性。SLCバッファーを超えるような大容量データでも非常に優秀な性能であることを実証しており、ますます隙がなくなった。

 TLC NANDフラッシュメモリを搭載したPCI Express SSDは、64層3D NAND世代になってから各社の実力が拮抗(きっこう)してきたが、ここでまた大きくリードした印象だ。いちはやく96層クラスの3D NANDフラッシュメモリ(第5世代V-NAND)を採用できたのも、NANDフラッシュメモリ、コントローラーともに自社で製造しているSamsungならではの強みだろう。

 Samsung製TLC(3bit MLC)が実用十分な耐久性を備えることは過去の製品で既に実証済みだし、TBWは大容量になればなるほど有利になることから、耐久性を含めても年前のMLC SSDは超越してしまったといってよいだろう。これまでMLCを選んできたハイエンド志向のユーザーにも訴求できる製品ではないだろうか。

 想定価格も970 EVOの実売価格と同等か少し低いレベルとリーズナブルでコストパフォーマンスも十分高く、PCI Express/NVMe SSDの新定番となりそうだ。新たにPCI Express/NVMeインタフェースの高性能SSDの導入を考えているなら、真っ先に検討すべき製品だろう。

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