Intel NUCの最新モデルに触って分かった2つのことさらば平成、さらば水冷、いくぜNUC(2/2 ページ)

» 2019年02月18日 12時00分 公開
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最大で3画面出力も対応

 背面のインタフェースは、左からACジャック、HDMI 2.0、有線LAN、2基のUSB Type-A(USB3.1 Gen2)、Thunderbolt 3(USB3.1、DisplayPort出力時のオーディオ出力に対応)となっています。

 スペック上のディスプレイ出力は、HDMI 2.0が最大4096×2160ピクセル(60Hz)、Thunderbolt 3が4096×2304ピクセル(60Hz)の2画面同時出力に加え、別途USB Type-C(DisplayPort over USB Type-C)出力によるデイジーチェーン接続対応モニタなどを用いれば、3画面出力も行えます。

 見た目は小柄ですが、なかなかパワフルな仕様と言えます。いざとなれば、Thunderbolt 3経由で外付けGPUボックスを接続するのも夢ではありません。ちなみに、グラフィックス機能はCPUに統合された「Iris Plus Graphics 655」(eDRAM 128MB)です。

Intel NUC 背面にHDMIやThunderbolt 3端子があります。排気口の形状も大きくなりました
Intel NUC 天面はツヤのある塗装がされており、指紋や細かい傷が付きやすくなっています。天板の裏側にヒートシンクや冷却ファンが内蔵されています
Intel NUC 底面にあるネジ4本を回すと内部にアクセスできます

 底面のネジ4本を回すと、上部のカバーが外れて内部にアクセスが可能です。底面部分に2.5型ベイが1基あり、9.5mm厚までのSSDやHDD(SATA3.0)を内蔵できます。ここにドライブを設置した際は、カバー開封時にケーブルの取り扱いに注意しましょう(ケーブルが短いため、ガバッと勢いよく開けると端子が破損されてしまう可能性があります)。

 マザーボードはカバーの裏面に装着されており、M.2スロットと2基のメモリスロット(最大32GB、DDR4-2400、1.2V SO-DIMM)が並んでいます。M.2スロットの形状はKey Mで、長さはType 2242とType 2280に対応します。SATAもしくはPCIe Gen3×4いずれかの接続をサポートする他、Intel Optaneメモリーも装着できます。

 なお、内蔵の無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、Bluetooth 5.0もサポート(Intel Wireless-AC 9560を搭載)しています。

Intel NUC 底面に2.5型ベイ(左)があり、マザーボードは上部のカバー(右)に装着されています

 ざっとですが、Intel NUCのベアボーンキットをチェックしてきました。実際に手に取ると、材質の変更でボディーの質感がやや安っぽく感じたのは残念でしたが、最大32GBのメモリーを搭載できたり、Intel Optaineメモリー+大容量HDD、またはデュアルSSDを搭載してのRAID構成を選べたりと、小型ながら意外と豊富な選択肢を用意しているのが分かりました。

 実売価格は税込6万円台後半と高く、サポートOSはWindows 10のみというのは気になるところですが、保証期間が3年間と長いのは大きな魅力です。

 次回はパーツの装着からOSの導入、ベンチマークテストなどを行う予定です。

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