アーキテクチャ的には、ノートPC(Intel NUC)対デスクトップPCというハンディ戦ではありましたが、5年というPC界では異例の長さが見事に穴を埋めてさらに上回るスコアを残しました。連載第1回でも触れましたが、外付けGPUを必要とするVRやFPSタイトルはPlayStation 4に任せており、安心して水冷PCからIntel NUCに移行することができます。
デスクトップPCの交換は5年ぶりとなりますが、性能や静音性のアップに加え、体積比という点で多大な貢献をしてくれます。何せ水冷キットのZalman「RESERATOR 1 PLUS」のアルミ製大型ラジェーターは、突起部を除くサイズが150(幅)×150(奥行き)×592(高さ)mmと巨大で、AntecのPCケースも198(幅)×510(奥行き)×515(高さ)mmとそれなりに場所を占めます。さらにケーブル類を接続すると数値以上に設置面積が必要になります。
Intel NUC本体のサイズが117(幅)×112(奥行き)×51(高さ、ゴム足含む)mm、重量は約585g(M.2のSSDとメモリ2枚込み)ですから、単純計算で体積比はざっくり100分の1という驚きの省スペース化です。いざとなれば、付属のVESAマウントブラケットを使ってディスプレイの背面にIntel NUCを装着すれば、一層のコンパクト化も夢ではありません。
フットプリントだけでなく、高さという点でも部屋の中で広い空間を占めていた水冷PCを撤去し、Intel NUCをTVのラックに置いたところ、部屋の見た目だけでなく気分的にもかなりスッキリとした状態になりました。今回は目立ったトラブルもなく、いわゆる“自作PC”としては多少の物足りなさも残りますが、久々にフルモデルチェンジをして気分一新で“新元号”を迎えられそうです。
一からパーツやOSをそろえると10万円近いコースとなってしまうCore i7搭載Intel NUCを使った自作ですが、手持ちのパーツやOSを流用したり、CPUをCore i5にしたりすれば、かなりのコストダウンが可能です。そしてIntel NUCならば、追加で手に入れても家族にばれる可能性を最大限減らすことができそうです。最近自作をしていないなという方も、PCの省スペース化を検討している方も、ぜひIntel NUCを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
次回は、ひょんなことから手に入れたあるPCパーツを比較してみたいと思います。
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