ベンチマークテストの結果を見ていこう。評価機のスペックは、CPUがCore i5-8500、メモリ8GB、グラフィックス機能がCPU内蔵(Intel UHD Graphics 630)、メインデータストレージが240GB SSD、OSがWindows 10 Pro 64bitという内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは953。Core i5-8600Kを搭載したデスクトップで1050前後くらいのスコアなので、Core i5-8500のスコアとしては妥当。CPUの性能はきっちり発揮できているといえる。
IntelのCPUは、第8世代Coreでの進化が大きく、今となっては驚くほどでもないのだが、1年ちょっと前まではゲーミングノートPCの主力であった第7世代のCore i7-7700HQ(700前後)をはるかに上回るスコアである。
PCMark 10、3DMarkなどのスコアは下に掲載した通り。CPU内蔵グラフィックスなので3D描画性能は高くないが、ゲーム以外の用途は快適に楽しめるパフォーマンスを持っている。PCMark 10では、第4世代のCore i5を搭載したモバイルノートPC(Core i5-5300U、メモリ8GB、250GB SSD)との比較も掲載したが、同じCore i5でもそのパフォーマンスは全く異なることが分かるだろう。
本製品はデスクトップ向けCPUを搭載していることが大きな特徴の製品だが、使用感としては普通のノートPCと変わらない。体感できる動作音、発熱などはむしろ一般のノートPCよりも低いレベルだし、バッテリー駆動時間も据え置き型として十分。デスクトップ向けCPUを使っていることよるデメリット面は全く感じられない。
一方、デスクトップ向けCPUを搭載しているメリットはしっかりコストパフォーマンスに反映されている。約10万円の標準構成でも「実用十分」という水準を超える基本スペックで、特にCPUのCore i5-8500はパワフルの一言。写真や動画の編集などにも対応できる。
新旧バランスのとれたインタフェースも装備し、さまざまな用途に使いやすい仕様となっているので、はじめてPCを導入しようと入門用にも適しているだろう。リーズナブルな据え置き型ノートPCを探している人は要注目の製品だ。
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