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» 2019年06月07日 11時30分 公開

そのスマートスピーカー、待機電力はどれくらい? スマホで見て分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

[山口真弘,ITmedia]
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ウェイクワードに反応すると消費電力量が跳ね上がるが……

 スマートスピーカー利用中に、消費電力量がどの程度変化するのかをチェックした。代表的な製品として、ここではEcho Dotを使用している。

 まずシンプルな応答、例えば天気を尋ねるような場合だが、ウェイクワードを発した瞬間に、消費電力はそれまでの1.2W前後から2倍近くに跳ね上がる。ただし応答が始まると、元の1.5倍くらいの値へと下がり、さらに応答が終了するとすぐ元の状態に戻る。高い消費電力が応答終了後も長時間維持されるわけではない。

消費電力 通常時はおおむね1.2W程度
消費電力 ウェイクワードを検知すると瞬間的に約2倍、2.5W程度にまで跳ね上がる(矢印部分)が、その後のやり取りは1.8W前後で推移する
消費電力 やりとりが終了するとすぐに元の1.2Wに戻る(矢印部分)。やりとり終了後も高い消費電力が継続するようなことはない

 では音楽再生のように、長時間スピーカーから音を発し続ける場合はどうだろうか。音楽再生をリクエストした段階では、先ほどと同様に消費電力が2倍近くに上がり、その後音楽再生が開始されると、待機時の1.5倍程度の電力を消費する状態が続く。

 どのくらい消費電力が上下するかは曲の種類(静かな曲か、騒々しい曲か)によっても異なり、また曲が終了して次の曲の再生が始まるまでの無音区間は、待機時とほぼ変わらないくらいまで消費電力が下がる。あくまでもスピーカーの音量に依存するようだ。

消費電力 音楽再生もほぼ同じで、ウェイクワードを検知すると約2倍に上がり(矢印部分)、その後音楽再生中は待機時の1.5倍ほど、1.8Wで推移する

 では、音量を上げるとどのような変化が出るだろうか。ここまでの実験は音量を「1」、つまり最小値にして行っているが、これを中間値の「15」まで上げると、それまで2〜5Wをウロウロしていた消費電力が、ピーク時で約7Wまで上がった。最大値である「30」に音量が近づけば近づくほど、消費電力は上がっていくと考えられる。

消費電力 グラフの真ん中以降、音量を上げると、それだけ消費電力も高くなっていく
消費電力 音量「15」で音楽再生を行っているところ。グラフ中央、2W前後まで消費電力が下がっているのは、曲と曲の間の無音区間だ

 仮に、この状態で終日再生を続ければ、さきほどの2倍近い電気料金がかかる計算になるが、それでも1日1.2円が2.4円になるだけで、たかが知れている。バックグラウンドで何らかの処理をしているようなら話は別なのだが、今回試した限りでは、そのような心配はなさそうだ。あるとすれば、せいぜいオンラインアップデートの時くらいだろうが、これが連日に渡って何時間も続くことはちょっと考えにくい。

数日間自宅を離れる場合のみ「スマートスピーカーの電源オフ」はあり

 以上のように、待機時の電力については気にする必要はまずない。また電力消費は主に音量の大きさに依存しているため、どうしても気になる人は、音量を控えめにすることで省電力に努めた方がよいだろう。電源ごとオフにしていては、スマートスピーカーの利点そのものが失われてしまう。そうなっては本末転倒だ。

 なお、本体の電源を投入してから数十秒間は、どの製品も、待機時の2倍近い電力を消費する状態が続く。つまりこまめにオン/オフすればするほど、この回数が増えるわけで、そうした意味からもお勧めしない。スマートスピーカーの電源オフは、旅行や出張で数日間自宅を離れるような状況でのみ、意味を持ってくるといえそうだ。

消費電力 電源をオフにしたのち再度オンにすると、消費電力が通常の2倍ほどかかる状態が、数十秒に渡って継続する
消費電力 ちなみに本体マイクをオフにしても、消費電力に変化はない
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