プロナビ
レビュー
» 2019年07月09日 13時00分 公開

900g切りのボディーに12.5型ディスプレイとフルサイズキーボード――VAIO SX12「勝色特別仕様」をじっくり試す (1/5)

VAIOが新たに投入する12.5型モバイルノートPC「VAIO SX12」には、同社の創立5周年を記念する「勝色特別仕様」が用意されている。今回は、この特別仕様の試作機を用いて、VAIO SX12のポテンシャルをチェックしていく。

[鈴木雅暢, 撮影:矢野渉,ITmedia]

 会社設立5周年のVAIOから新たに登場した「VAIO SX12」は、同社が「メインマシンの最小形」と位置づける製品。先代の「VAIO S11」より一回り大きい12.5型の液晶ディスプレイとキーピッチ19mmのフルサイズキーボードを搭載しながら、ギリギリまで小型軽量化。ビジネス向けで需要の高い端子群はもちろん、USB Power Delivery(USB PD)対応のUSB Type-C端子を備え、先進機能も盛り込んだ意欲作だ。

 今回は、同社の設立5周年記念モデルとして台数限定で販売されるハイスペック仕様の「VAIO SX12 勝色特別仕様」の評価機(試作機)を入手した。性能や使い勝手などを検証していこう。

VAIO SX12 勝色特別仕様(背面)
VAIO SX12 勝色特別仕様(正面) VAIO SX12 勝色特別仕様(日本語キーボード)。スリムベゼルの導入などにより、重量も最軽量構成で888g(平均値)と軽い

こだわりの「勝色」特別仕様

 VAIOのコーポレートカラーは「深く濃い藍色」。この色を「勝色(かちいろ)」と呼ぶ由来は、藍色を強くしみこませるため「布を搗(か)つ(叩く)」ことにある。いにしえの侍たちはこの色を「勝ち」につながる縁起色として好み、武具などに多く用いたという。VAIOはこの色に「日本のものづくりを受け継ぐ、誇りと意思の象徴」の思いを込めている。

 勝色特別仕様モデルは、ロゴプレートとオーナメント(ヒンジ部の補強板兼飾り)を黄金色に、カーボン天板やアルミパームレストを勝色で仕上げている。

 天板は縦方向横方向合計4層のUDカーボンを含む7層構造で、あでやかで透明感のある深みのある藍色を表現。光の反射で表情が変わり、UDカーボンの繊維も見え隠れする。

 アルミパームレストは、自然の藍を含む有機染料を使用したアルマイト処理で勝色を表現。こちらも深みのある表面は粗めのヘアライン加工非常に高級感のある仕上がりだ。

勝色の天板 合計4層のUDカーボン、勝色透明塗料、UVコーティングなど7層構造で艶やかで透明感のある勝色を表現。光の反射でUDカーボンの繊維が透けて見える。ブランドロゴ(写真)やオーナメントは黄金色で、深みのある勝色との相性も良く、高級感は抜群だ(写真提供:VAIO株式会社)
勝色パームレスト 本物の自然藍を含む有機染料を使用したアルマイト処理で実現した勝色アルミパームレスト(写真提供:VAIO株式会社)
ALL BLACK EDITION(無刻印と共に) VAIO SX12の特別仕様は、勝色(左)の他に「ALL BLACK EDITION」(右)もある。ALL BLACK EDITIONは写真の通り「無刻印キーボード」も選択できる
通常モデル 通常モデルはブラウン(上)、ピンク(右)、ブラック(下)、シルバー(左)の4色。これらのうち、ピンクとシルバーは直販限定となる(写真提供:VAIO株式会社)

12.5型画面でも11型クラスのサイズ感

 VAIO SX12は、画面周囲のベゼル幅を狭めた狭額縁デザインを採用。これにより、11.6型のVAIO S11とほぼ同じサイズ感で、12.5型の大きな画面を搭載している。

 ボディーの具体的なサイズは、287.8(幅)×203.3(奥行き)×15.7〜18(厚さ)mm。重量はWi-Fiモデルで約888g、LTE搭載モデルで約897g(いずれも平均値)となっている。なお、今回の評価機はLTEモデルで、その実測重量は約894gと公称値よりも少し軽かった。

 ちなみにVAIO S11は、サイズが283.4(幅)×195.5(奥行き)×15.0〜17.9(高さ)mmで、第8世代Core搭載のLTEモデルの重量は約870g(平均値)。これと比べると、SX12は重量はわずかに増しているが、サイズ感、重量感ともに両方並べて比べなければわからない程度の差に収まっている。

 同じく狭額縁デザインの「VAIO SX14」と同様に、高弾性のUDカーボンを素材として使用し、面で強度を確保する「カーボンウォール天板」を採用している。同じサイズかつ同じ強度の天板をマグネシウム合金で再現した場合よりも、軽量化を実現しているという。

 もちろん、他のVAIO S/SXシリーズ同様、頑丈さも高いレベルで確保している。天板への加圧試験や落下試験など、おなじみの試験の他に、ペン挟み試験や液晶を180度開いた上でひねる試験など、実運用を想定した独自の試験も含むタフな試験を開発段階でクリアしている。

 実際に手に持った時の剛性感も高く、満員電車などに揺られるような状況へでも気兼ねなく持ち出せる。

S11と比較 12.5型の画面を搭載しながら、先代のVAIO S11(左)とほぼ同じサイズ感を実現している。小型軽量で剛性感も高いので、ビジネスバッグはもちろん、カジュアルなバッグにも気軽に入れて持ち出せる(写真撮影:編集者)
狭額縁 左右が4.97mm、上が16.11mmのスリムベゼルを採用。従来のVAIO S11クラスのサイズ感を維持しつつ、画面を大型化している
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう