PCMark 10のバッテリーテスト(Modern Office Battery Life)の結果も注目だ。
このテストは、ビデオチャットやWebブラウジング、テキスト編集といった基本的な作業内容をまとまったアイドルタイムを挟みながら繰り返し、バッテリー駆動時間を計測するかなり実践的な内容だ。
結果は、残り20%になるまでの駆動時間が6時間36分、パフォーマンススコアは「6271」だ。比較対象として、約4年前に購入した12.5型液晶ディスプレイ搭載のモバイルノートPC(ThinkPad X250:Core i5-5300U、メインメモリ8GB、SSD 250GB、バッテリー実容量約37Wh)のスコアも掲載したが、こちらは残り20%までの駆動時間が4時間54分、パフォーマンススコアが「4366」だった。
VAIO SX12と比較対象は、バッテリーの実容量がほぼ同じ。それにもかかわらず、駆動時間は1時間42分長く、差が付きにくい日常操作含めてもパフォーマンスは約1.4倍になっている。さらにいえば、同じ画面サイズでありながら、比較対象機よりボディーの重量は約550gも軽い。技術の進歩をしっかりと実益につなげていることを実証する結果といえるだろう。
VAIO SX12の高負荷時における発熱は、放熱口がある左側面の奥側が中心。サーモグラフィでの計測では最大で41.5℃に達していたが、手がよく触れるパームレストやホームポジションのキートップまではあまり伝わってこない。
VAIO SX12は、フルサイズのキーボードに新旧のインターフェイスを備え、4コアCPUのパフォーマンスも相まって。メインPCとして使うに十分な素養を備えている。
この素養を、従来の11型クラスのノートPCのコンパクトさを維持した900gを切る小型ボディーに、ワンランク上の12.5型液晶ディスプレイとともに収めていることに価値がある。
「12.5型の画面でメインPCとなりうるか?」という異論もあるとは思うが、モバイルでも14型以上が主流になりつつある中で、コンパクトなサイズを維持しながらもギリギリまで大きくした本製品は貴重な選択肢の1つだ。
通常モデルはピンクを含む4色のカラーバリエーションがある点も魅力の1つ。コンパクトで軽量なボディーなので女性ユーザーに対しても訴求力があるだろう。
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