12.5型液晶ディスプレイの表示解像度は、フルHD(1920×1080ピクセル)。液晶の配向方式は記載がないが、上下左右とも視野角は広く、IPS系と思われる。
アンチグレア仕様なので映り込みが少なく、照明がキツいオフィスや屋外などでも見やすく、長時間の作業でも目が疲れにくい。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて計測を行った所、輝度は348ニト(1平方メートル当たり348カンデラ)、コントラスト比は1060:1、色温度は7227K(ケルビン)、色域はsRGBカバー率69.9%だった。
それでは、VAIO SX12の勝色特別仕様の実力をベンチマークテストを通して見てみよう。
勝色特別仕様はCPU以外のスペックに関わる要素をカスタマイズできる。今回の評価機は以下のようなスペックの構成だ。
CPUの性能を引き出すVAIO TruePerformanceについては、先述の通り「ACアダプター利用時に有効」が標準設定なので、基本的には有効のままテストをしている。
まず、Maxthonの「CINEBENCH Release 15(R15)」と「CINEBENCH Release 20(R20)」でCPUの性能を確認する。R15でのCPUスコアは679、CPU(シングルコア)は176。いずれも1月にテストしたVAIO SX14(CPUは同じ)を少し上回るスコアだ。ボディーが小さくなっても、しっかりとCPUのパフォーマンスを引き出せていることが分かる。
当時も言及したが、1kgクラスのモバイルノートPCは、Intelの第8世代Coreが4コアとなったことで大幅にパワーアップしているが、今回の結果はその中でも上位のスコア。2〜3年前と比べるとほぼ2倍になっている。
R20でのCPUスコアは1473、CPU(シングルコア)は422となった。R15とR20ではテスト項目が異なるためスコアを単純比較することはできないが、こちらもモバイルノートPCとしては優秀だ。
PCの全般的なベンチマークを取るULの「PCMark 10」のスコアは3955。ゲーミングを想定した3D描画性能のベンチマークを取る同社の「3DMark」のスコアはFire Strikeが1223、Sky Driverが4912となった。
実際のゲーミング性能を見る意味で、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」も実行。「HD(1280×720ピクセル)、標準品質、ウインドウモード」におけるスコアは4370で「快適」だった。
内蔵しているSSDのパフォーマンスは、ひよひよ氏の「CrystalDiskMark 6.0.2」の標準設定(1GiBのデータを5回読み書き)で計測。シーケンシャルリードは3419.4MB/秒、シーケンシャルライトは1614.3MB/秒。ランダムリードとランダムライトの結果も良好で、PCI Express SSDとしても一流のパフォーマンスだ。
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