「HomePod」の音楽再生機能はどうだ? 試して分かったライバル機との違い:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)

» 2019年10月02日 07時30分 公開
[山口真弘,ITmedia]
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iTunesのプレイリストを再生可能で2台ペアでのステレオ再生にも対応

 さて、本製品はApple Musicと連携してのストリーミング再生を行えるが、連携する音楽配信サービスの楽曲を再生できるのは、スマートスピーカーとしては当たり前だ。むしろ本製品のメリットは、iPhoneで再生している曲をそのままリモート再生できることにある。

 Bluetoothを経由し、スマホの曲をスマートスピーカーから出力できる機能自体は、他社製品にももちろんあるが、本製品は2つの点において他社にない利点がある。

 1つは接続がシームレスであることだ。本製品のセットアップが完了すると、その時点でiPhoneの「ミュージック」の出力先に本製品(の置き場所)が表示され、タップするだけで再生を開始できる。わざわざBluetoothのペアリングなどを行う必要はなく、非常にシームレスだ。

これはiPhoneの「ミュージック」を「寝室」と名付けたHomePodで再生しているところ(画面=左)。アイコンがHomePodになっているので分かりやすい。HomePod側で直接、iTunesのプレイリストや曲を指定しての再生もできる。この場合、iPhoneから見ると「ミュージック」の曲の下段に、HomePodで再生中の曲名が表示される(画面=右)
HomePodで音楽再生中に、iPhoneの「ミュージック」にある曲をリモートで割り込ませることもできる。この場合、切り替えてよいか確認のメッセージが表示される

 もう1つは、本製品を2台組み合わせることで、ステレオ再生が行えることだ。2台をペアにする機能はAmazon Echoの一部機種にも搭載されているが、楽曲のステレオ再生に対応するのはAmazon Musicなどのストリーミングサービスのみで、スマホからのリモート再生と組み合わせることはできなかった。

 しかし本製品は、iPhoneの楽曲をリモートで再生する時も、本製品2台を用い、ステレオでの再生が行える。筆者はストリーミングサービスを経由した未知の曲との出会いよりも、自分でiTunesに取り込んだ曲だけを繰り返し聴いていたいタイプなので、この機能は実にありがたい。

2台の本製品を用い、iPhoneの楽曲をリモートでステレオ再生できる

 また、この2台ペア化の手順が簡単なのも利点だ。1台目のセットアップが完了済みの状態で2台目の電源を入れると、1台目とペアにするかを尋ねられるので、「ステレオのペアとして使用」を選択すればよい。本製品のシームレスさを体験してしまうと、専用アプリを使ってのAmazon Echoのペア設定は、非常に煩雑に感じられるほどだ。

セットアップも容易だ。1台目のセットアップが完了している状態で2台目の電源を入れると、1台目とペアにするかを尋ねられるので、「ステレオのペアとして使用」を選ぶ(画面=左)。設定するのはどちらを左、どちらを右にするかだけだ(画面=右)
ペアでのステレオ再生中は、本製品のアイコンが2台重なった状態になる

 ちなみに2台をペア化した場合、音声で呼びかけると、話者から本体までの距離とは関係なく、最初に接続していた製品が応答する。内部的にマスターとスレーブという関係性を維持しているようだ。

 一方で本体天面をタップしての音量調整や一時停止、再生、早送りといった操作は、どちらの個体でも行える。言うまでもないが、連動せずに一方の音量だけ大きくなるようなことはない。

 なお、音量調整は本体(音声での指示)、本体(タッチパネル)、およびiPhoneのいずれかから行えるが、本体のタッチパネルが最も細かく調整できる。iPhoneで調整するとかなりダイナミックに変化するので、微調整は本体で行うことをお勧めする。

音声コマンドに応答するのは、常に最初に接続した1台となる
iPhoneの「ホーム」アプリを開くと、認識済みのHomePodが表示されている(画面=左)。設定画面では各個体の情報を確認したり、Siriに反応して音や光を出すか否かが選べる(画面=右)。男性の声と女性の声もここで切り替えられる

 以上のように、iPhoneからのリモート再生を行う人にとっては、非常に魅力的な製品であることが分かる。次回はスマートリモコンと連携した家電製品の操作について、その具体的な使い勝手を見ていこう。

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