大いなる可能性を秘めるOptane Persistent Memoryだが、Intelはクライアント製品への応用にも動いている。既にワークステーション向けは開発段階にあり、間もなく実用化されることがアナウンスされている。
Optane Persistent Memoryを活用するには、OSとアプリケーションの対応も必要になるが、IntelはMicrosoftやHPなどのベンダーと協力して着々と準備を進めている。
基調講演では、Optane Persistent Memory向けに修正したツールのデモ映像が紹介された。3DCGツール「Blender」の起動時間は4分の1に短縮、プロジェクト作業中にツールを終了させて再度プロジェクト読み込んだ後にUNDO処理ができるという、不揮発性メモリならではの特性を生かしたデモが行われた。
ゲームでのメリットとして、Optane Persistent Memory向けに修正したタイトルが約半分の時間でロードが完了するというデモも披露された。
Windows 10 Pro for Workstationsを使った、Optane Persistent Memoryのデモ機
DIMMソケットの一番内側(CPUに近いソケット)に搭載されているのがOptane Persistent Memoryだ
ワークステーション向けのSpec Workstation 3.0.1のテスト結果。左がOptane Persistent Memoryシステムで、右のIntel 905PのRAIDシステムの数倍のスコアをマークした
システムのプロパティ。535GBがメモリとして認識されている
デバイスマネージャの画面
Optane Persistent Memoryは、クライアントでもアドバンテージを発揮できるという
SIGGRAPH 2019でHPの協力を得て披露したワークステーションのデモが映像で改めて紹介された
Blenderの起動時間の比較。右がOptane Persistent Memory用に修正したバージョン
Blenderのプロジェクト作業中にツールを終了。再度プロジェクト読み込んだ後もUNDOバッファの内容が生きており、UNDO処理ができるという不揮発性メモリならではの特性を生かしたデモが紹介された
「DOOM」のロード時間の比較。右がOptane Persistent Memory用に修正したバージョンで半分近い時間でロードが完了している
ワークステーション向けは間もなく登場予定で、クライアントPC向けの実用化の実現に向けても動いている
最後に、Memory & Storage Dayで発表されたその他の項目を見ていこう。
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