2019年は「iPad(第7世代)」や「iPad Air(第3世代)」、4年ぶりにリニューアルを遂げた「iPad mini(第5世代)」、さらにAmazon「Fire」シリーズの新モデルなど複数のタブレットを購入した。我ながらよくこれだけ買ったものである。
それゆえ、候補はよりどりみどりなのだが、ここでメジャーな製品を挙げてもあまり面白くない。ということで敢えてマイナーどころに目を向け、レノボ・ジャパンの10.1型Androidタブレット「Lenovo Tab P10」をベストバイに推したい。
本製品の画面解像度は1920×1200ピクセル、メモリは4GB、無線LANはIEEE 802.11ac、指紋認証対応など一通りのポイントは押さえているものの、CPUはSnapdragon 450であることからも分かるように、必ずしもハイエンドの製品ではない。性能だけで言えば、冒頭に挙げたiPadシリーズの方が上だ。しかしながら購入して試した結果、いくつかの特徴にメリットを感じ、そのまま手元に残すことにした。
1つはボディーの軽さだ。約440gという重量は、現在国内で入手可能な10型クラスのタブレットとしてはかなり軽く、10型前後のiPadの中で最も軽量な「iPad Air(第3世代)」よりも軽い。それゆえ片手で持ってもそれほど負担にならず、電子書籍を見開きで読んだり、動画を鑑賞したりするのに適している。
そもそもAndroidは、サードパーティーのストアでもアプリ内購入が行えたり、音量ボタンで電子書籍のページをめくれたりと、iPadにない利点がある。10型クラスのAndroidタブレットは選択肢自体も少なく、あっても重量、画面解像度など何らかのネックとなる部分がある製品ばかりだが、本製品はCPUこそミドルクラスながらLTE搭載で税込み3万6304円(2019年1月時点)という安さゆえ、満足感は高い。microSDカードが使えるのも利点だ。
それゆえ筆者宅では、普段使いに適したAndroidタブレットとして、電子書籍や動画再生、また(LTE搭載ゆえ)遠征や旅行時につぶしの利く1台として重宝しているが、1つ失敗があるとすれば、購入時にモデル選びを間違えたことだ。
というのも、本製品には専用ドックと組み合わせてAlexaデバイスとして使える「Lenovo Smart Tab P10 with Amazon Alexa」というセットモデルがあり、こちらはLTE非対応ながら、ほぼ同価格で手に入るからだ。筆者が購入した時点で未発売だったとはいえ、こちらの方が多用途なのは間違いなく、今後同製品の購入を検討する場合、併せて候補に入れることをお勧めしたい。
→【前編】合体してAlexaスマートディスプレイに変身するレノボのAndroidタブレットを試す
→【後編】Androidタブ+ドック=スマートディスプレイは“二重人格”ながらも思った以上に便利だった
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