スマートスピーカーを始めとするスマートホーム関連製品は、今年もさまざまな製品が発売された。中でも多くの製品が登場したのが、一般的にスマートディスプレイと呼ばれる画面付きのスマートスピーカーだ。その中からベストバイを選べと言われれば、筆者はGoogleの「Google Nest Hub」を推す。
本製品は7型というコンパクトな画面サイズで、2018年発売のAmazon「Echo Show」など10型クラスの製品より圧迫感も少なく、設置にも場所を取らない。画面サイズだけで言えば、本製品の直後に発売されたAmazonの5.5型モデル「Echo Show 5」という選択肢もあるが、時計メインで使うならまだしも、画面上での操作のしやすさまでを視野に入れれば、本製品に分があると感じる。
Googleのスマートディスプレイ製品のメリットとして、こちらが呼びかけた音声がテキストに変換され、画面上に表示されることが挙げられる。きちんと反応しているかが分かるという点では、音声で応答されるよりもよほど確実で、発音が不適切だった場合もその原因をすぐに把握できる。この点については、AmazonのEchoシリーズとの差は大きいと感じる。
個人的に多用しているのは、画面を上から下へスワイプすると表示されるダッシュボードを用いた、スマートデバイスの操作だ。このダッシュボードを使えば、ネットワーク内のスマートデバイスを、あたかもスイッチを押すかのように操作できる。同等の画面を表示するまでに複数の操作ステップを経なくてはいけないEcho Show 5に比べて利便性は高く、筆者は複数の照明の一括オン/オフに活用している。
秋口になって発売された本製品の大画面モデル「Google Nest Hub Max」は、カメラを使った複数の機能が利用でき、本製品とは違った意味で優秀なデバイスなのだが、サイズが10型と大きいため、置き場所も限定される。その点、コンパクトに設置でき、価格も半額程度(税込み1万5400円)の本製品は、ディスプレイの脇や枕元に手軽に設置しておける製品としてお勧めだ。
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