全コア5GHzのi9-9900KS+RTX 2070 SUPERの「G-Tune HP-Z」で快適WQHDゲーミングを楽しんだ(3/4 ページ)

» 2020年01月27日 12時00分 公開

ハイエンドパーツ搭載のために考えられたMASTERPIECE専用ケース

 ボディーは、マウスコンピューターのハイエンドシリーズであるMASTERPIECE仕様である。強化ガラス製でスモーク仕様のフロントパネル右側に、赤いラインを加えて見た目からもフラグシップを感じさせるデザインだ。ゲーミングPCという派手なイメージとは異なり、目を引きつつもPCとしてスタンダードなデザインを貫いている。ボディーサイズは横幅が約215mm、高さは約501mm、奥行きも約490mmあるが、ほぼミドルタワーといえる範囲内に収まっている。

G-Tune HP-ZG-Tune HP-Z 黒(実際にはスモークガラス)と赤、引き締まる色分けでシンプルなデザインを採用する(写真=左)。独特な電源レイアウトの他、バックパネル横の背面ファンが確認できる(写真=右)

 フロントインタフェースは、赤いラインの上にそろえられている。上から電源ボタン、ステータスLED、USB 3.0×2、ヘッドホン/マイク、USB 2.0×2と各端子が並び、その下にスロットイン方式の光学ドライブスペースがある。

 両側面は上寄りに給気口、排気口となるハニカム状の意匠があるが、その他はフラットだ。評価機は硬派なゲーマーのためのLED非搭載仕様だが、BTOカスタマイズでは水冷ファンや背面ファンをLED仕様にしたり、LED搭載メモリを選んだりすることも可能だ。ちなみに、評価機は通常メモリだったが、現在はキャンペーンでLEDメモリが標準仕様となっている。

G-Tune HP-Z 側面のカバーは上寄りにハニカム型の給排気口を持つ。なお、評価機は通常の側板だったが、実際はカスタマイズキャンペーンにより、ライトスモークガラスサイドパネルになっている

 上部のネジ2つを外せば下辺を軸に開き、メンテナンス性がとてもよい。内部はゆとりがあり、電源部分を分けたレイアウトがスッキリと見せている。マザーボードの周囲、特に上に何も被るものがなく、メモリの交換やグラフィックスカードのメンテナンスといった作業も難なくこなせる。

G-Tune HP-Z ケース内は広々としているマザーボード周囲のスペースに注目。日頃のメンテナンスも将来のパーツ交換も、ストレスなく作業できる

ゲームだけでなくクリエイティブ用途や業務、家庭でも優れた性能

 それでは、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスを見ていこう。評価機の構成は、製品の標準構成である。BTOカスタマイズでこれよりも高性能にはできても、スペックを落とすことはできないので、最低でもこれだけの性能が出るマシンとして考えてよい。

 まずはCINEBENCH R20だ。CPUスコア側は後少しで5000ポイントに迫るスコアだった。ゲーミングPCとしては十分な余裕があり、配信などゲームと同時に他の処理をさせられるだけの性能がある。また、CPU(Single Core)の514ポイントが示すように、シングルスレッド性能も優れている。

G-Tune HP-Z CINEBENCH R20のスコア

 家庭ユースや日常業務、クリエイティブ作業といった用途を想定し、アプリケーションベースでスコアを算出するPCMark 10 Extendedテストでは、家庭内用途のEssentialsが11101と5桁に乗り、日常業務のProductivityも9036、クリエイティブ用途のDigital Content Creationは再び5桁の11638、そしてGamingが18683となった。

 Overallで9478というPCMark 10スコアだ。特にEssentialsやProductivityはCPU性能寄りで、この性能なら家庭でも業務でも不満を感じさせないレスポンスが得られるだろう。CPUに加えてGPU、グラフィックスカードも用いるDigital Content CreationとGamingは、これも高性能なRTX 2070 SUPERのパフォーマンスでブーストされている。

 このように、ゲーミングPCであるがクリエイティブ用途にも強く、一般業務や家庭内でのマルチメディアにも圧倒的な性能で応えるのがG-Tune HP-Zだ。

G-Tune HP-Z PCMark 10 Extendedのスコア

 これだけ高性能ならば、VRという用途も当然見えてくる。VRMarkのスコアはOrange Roomが13749、Cyan Roomが9934、Blue Roomが3255だ。Orange、Cyanの両RoomはターゲットFPSを超える優秀なフレームレートであり、現行VRヘッドセットのスペックであれば十分なフレームレートが得られると期待できる。

G-Tune HP-ZG-Tune HP-ZG-Tune HP-Z VRMarkのスコア。左からOrange Room、Cyan Room、Blue Roomだ

 3DMarkは、Time Spyが10335、Fire Strikeが22045と、一般的に指標として用いられるこの2つのスコアはハイエンドゲーミングPCにふさわしい結果だ。そしてRTX 20シリーズで利用できるリアルタイムレイトレーシングテストのPort Royalも、5882というスコアを記録している。

G-Tune HP-ZG-Tune HP-ZG-Tune HP-Z 3DMarkのスコア。左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalだ

 最後に、ゲームタイトルごとにテストを行った。

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