以上のように、紙のノートの代替として使うだけならば直感的なのだが、プラスαの操作をしようとすると、独特の操作性に戸惑う他、PCのユーティリティーを使わなくてはいけないシーンも多い。経験則が通じない分、PCやタブレットに詳しい人よりも、かえって初心者の方がなじみやすいかもしれない。
もっとも、電子ペーパー端末としての品質の高さ、かつ薄さと軽さは折り紙付きで、電子ノートとしての実力は十分、しかもPDFをそのまま扱えるのは魅力だ。そうした意味で今回のScanSnap連携のような機能が増えていけば、さらに活用の幅が広がるだろう。
バッテリーの持ちもよく、スマホやタブレットとは一線を画しているし(公称で約5.5時間のフル充電を行えば最長約3週間の使用が可能)、極端にファイルサイズの大きいPDFを読み込まなければ、デバイスの動作が耐えられないほど重くなったり、フリーズしたりすることもない。価格も2019年秋の改定で税込み5万700円(直販のWEB MART価格)に下がっており、かなり買いやすくなっているのは間違いないところだ。
なお、上位モデルであるA4サイズ版は、13.3型という画面サイズを生かし、ビジネスでよく用いられるA4書類をほぼ原寸大で表示できる。同7万1090円(WEB MART価格)と価格は上がるが、こちらであればA5サイズ版よりも競合となるサイズの製品が少ないだけに価値はある。購入を考えているのであれば、用途を考慮した上で、このA4サイズ版も併せて検討したいところだ。
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