先週、第3世代Ryzen Threadripper向けのE-ATXマザーボード「ROG Zenith II Extreme Alpha」がASUSTeKから登場した。2019年11月に売り出された「ROG Zenith II Extreme」の強化モデルで、電源回路が90A対応となり、オーバークロック(OC)環境での安定性を向上させているのが特徴だ。価格は登場時ベースで据え置きとなる9万2000円前後(税込み、以下同)となる。
入荷したTSUKUMO eX.は「Ryzen Threadripper 3990Xあたりと組み合わせて最強構成にする人に向いていますね。その上で、OCを楽しみたいなら強い味方になりそうです」と評価。オリオスペックも「50万円のCPU(3990X)やフルレーンを使ったGPU構成に最適な仕様なので、自ずとトータル100万円超のマシンになりそうですね」とため息を漏らしていた。
これから一式組むとなると、気になるのは各パーツの在庫状況だ。ただ、街の空気感とは別に、物流はやや回復傾向にあるとのコメントを複数聞いた。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「板モノやCPUなどの高価なパーツは航空便、大物は船便で国内に入ることが多いですが、どちらも普段より道が狭くなっています。ですが、生産自体はメインストリームなどにリソースを集中することで、定番モデルあたりから回復傾向にあるようです」という。
加えて、「欧米に出荷予定だったモノが、こちらに回ってきたという短期的な事情もあるようで」(同店)、各パーツのストックが、ある程度回復している様子がいくつかのショップで確かにみられた。
ただ、主流であってもピンポイントで入手困難なままのモデルもある。象徴的なのがAMDの「Ryzen 5 3400G」だ。先週末時点で多くのショップで在庫切れとなっている。その他にも、Corsair製メモリや650W前後の1万円以下の電源ユニットなどは深刻な品薄を伝えるコメントを聞いている。
それでも、ある程度の予算規模や性能面の範囲内で組むなら、一式組む困難さは多少和らいだといえるかもしれない。
マザーボード以外の周辺機器も、新顔が店頭に並んだ。
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